「低収入は努力不足だって?じゃあ俺は一生懸命うたた寝してりゃいいって話だな」

看護

朝の通勤電車で潰れたサバ缶みてえに押し込まれながら、スマホ画面をふと見りゃ、誰かが言ってたよ。

「低収入なのは、努力が足りない証拠です😊」

おう、そうかい。
だったら俺のこのくたびれたYシャツと、潰れた背中と、飲み過ぎてないのに濁った目玉は、一体なんの勲章だ?
努力ってのは、朝から晩までネジ締めて、気ぃ使って、胃に穴空けて、それでも“評価シートB止まり”の俺には該当しねぇのか。

俺ぁな、努力したくて会社入ったわけじゃねぇ。
食うためさ。生きるためさ。
なのに気づきゃ、努力が“成果”にならなきゃ人間としての価値も無しって、随分世知辛ぇ世の中だな。

「頑張ってるけど稼げない人」ってのも、世の中にはいるんだぜ

お偉い学者センセーも言ってたが、世の中には“努力の割にリターンが少ねぇ仕事”ってのがある。
介護職、清掃員、保育士、コールセンター、倉庫作業。
どれも人手不足だ。どれも汗水たらしてる。
それでも時給はコンビニバイトと変わらねぇことだってある。

じゃあ彼らは「怠け者」か?
笑わせんな。
彼らが手を止めりゃ、この国のインフラは一発で詰む。

でも、そういう仕事を「やる人=自己責任」「報われないのは能力のせい」ってレッテル貼って、年収で人間のランクを決めちまうのが今の世間様よ。
ああ、資本主義ってのは面白ぇなぁ。

「もっと稼げる仕事しろ」って?そいつは“健常者的発想”ってやつだ

俺みてぇな発達障害の奴は、な、“普通”の職場じゃ長く持たねぇ。
マルチタスクは混乱するし、雑音で頭が真っ白になる。
頑張りたくても、頑張れない設計なんだよ、生まれつき。

そんでも支援機関通って、障害者雇用でなんとか働いて、月給は手取り13万ときたもんだ。

「だったら副業しろ」?「投資しろ」?
言うのは簡単だよ。
けどな、「今日も会社行けた」「帰ってこれた」ってだけで精一杯の人間に、それ以上を求めるのは、ちと酷ってもんじゃねぇか?

「努力=結果」なら、誰も苦労しちゃいねぇよ

努力ってのはな、「足し算」じゃなくて「掛け算」なんだよ。
元々持ってる環境、能力、運──それに努力を掛け算すりゃ、やっと少し成果が見える。
けど、どれかがゼロなら、どれだけ努力してもゼロなんだ。

だからって、努力してる人を笑うのは違ぇだろ。
低収入だからって、努力してないなんて決めつけるのは、ナンセンスってやつだ。

むしろ、低収入でも今日も仕事に行った奴は、立派だ。
誰にも褒められねぇかもしれねぇが、俺は敬礼したい。


片手に缶コーヒー、もう片方で自分の心を支えながら、それでも前を向いて生きてるんだ。
すげぇよ、そりゃ。

あんまり努力の価値を“収入”で測ってると、誰もが疲れちまう。
「自分より下」を見て安心する世界じゃ、誰も幸せになんかなれねぇよ。

だからせめて俺ぁ言いたい。

努力は、見えねぇこともある。
低収入でも、立派に踏ん張ってる奴がいる。

そいつを笑うな。
そいつは今日も、きっと誰かのために働いてる。俺か?


俺は今、会社の給湯室でこのブログ書いてる。
努力してないって?ああ、そうかもな。でもよ……

俺なりに、踏ん張ってんだよ。

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