
1.「履歴書を書くたびに、自分のダメさを突きつけられる」
俺はいわゆる“短期離職の常習犯”だ。
最初は「やってみなきゃわからない」って転職を繰り返した。
でも発達障害特性で人間関係が上手くいかない。
マルチタスクが崩壊する。
業務の優先順位を間違える。
パニックになって頭が真っ白になる。
気付いたら続けられない職歴ばかりが増えた。
半年、1年、長くても2年。
そのたびに「もう次こそ頑張る」って自分を励ますんだけど、ダメになる。
障害者雇用で入っても、結局は「最低限の雑用」で心をすり減らして辞めた。
今は履歴書を書くだけで心が折れる。
志望動機より、職歴の汚さが目立つ。
「この空白期間は?」
「どうしてこんなに仕事を変えてるの?」
自分でも答えを用意してるつもりだけど、言い訳にしかならない。
俺が一番わかってる。
2.「面接で笑顔を作るだけで吐きそうになる」
「空白期間は自己分析をしてました」
「次こそ長く働きたいと思ってます」
「反省して、自己理解を深めました」
そんな言葉を並べても、面接官の目が冷たいのはすぐわかる。
「またすぐ辞めるんじゃないか」って顔だ。
うつ病併発してた時期のブランクもある。
病院の診断書はもう出したくない。
出したところで「ああ、そういう人ね」で終わる。
「うちは長く働いてくれる人を探してる」
「今回は他の方を採用させていただきます」
その言葉はもう何十回聞いたか。
合理的配慮の話をしても、途中で興味を失ったような目になるのも何度も見た。
「支援は必要です」なんて言えば、「じゃあうちじゃ無理だな」と思われるのがわかる。
笑顔で「頑張ります」と言うたびに、自分が詐欺師みたいに思える。
本当は怖いだけなのに。
3.「ブランクの説明も、短期離職の理由も、結局は言い訳」
俺の空白期間は「療養」だ。
でももう、病気のせいにしてる時点で信用されない。
「今は大丈夫なんですか?」
「再発は?」
そんなの俺だってわからない。
むしろ無理して働いたらまた潰れる自信がある。
短期離職の理由も、
「職場のコミュニケーションが難しかった」
「仕事内容が合わなかった」
「体調を崩した」
どれも正直な話だけど、面接官からすれば「また同じ理由で辞めるな」だろう。
面接練習をしても、言葉を繕っても、結局はバレる。
表情、声のトーン、目線。
自信のなさが全部に出る。
「安定して働きたい」なんて言っても、自分でも信じられてない。
4.「支援者も親も“次こそは”って言うけど」
支援機関では「空白期間の説明をちゃんとしましょう」って教えられる。
「反省点と改善策を整理しましょう」
「自己理解を深めたことをアピールしましょう」
そんなの何度もやった。
でも現実は変わらない。
「短期離職が多い人は慎重に見られますから」
「ブランクが長いと採用側も不安になります」
当たり前だ。
でもその慎重さを突破するための答えなんか、もうない。
何度も落ちてるから、面接で喋る内容なんて全部擦り切れてる。
親も「次は続けなさいよ」って言うけど、できなかった過去が山ほどある。
「また辞めるんじゃないの」
そんな空気を感じるだけで胃が痛い。
5.「『もう働けないのかも』が頭から離れない」
最近、就活を始めようとすると手が震える。
「また落ちるんだろ」
「履歴書を見ただけでゴミ箱行きだろ」
「面接で笑われるんじゃないか」
そんな妄想が止まらない。
本当は働きたい。
金がないから。
生活保護は親への連絡が怖い。
障害年金は通らなかった。
親も高齢で、頼れるのはあと数年かもしれない。
でも短期離職の職歴と空白期間は、俺をずっと縛る。
応募しても落ちるたび、「やっぱり俺は使えない人間だ」って結論になる。
どんどん働く自信を失う。
そのくせ生活は迫ってくる。
6.「終わりに:社会は『来るな』と言いながら『死ぬな』と言う」
履歴書には人生が詰まってる。
その人生が「短期離職だらけ」「空白だらけ」だと、社会は見向きもしない。
でも働かないと食えない。
逃げ場がない。
「努力不足」
「甘えるな」
「自己責任」
誰もはっきりとは言わないけど、落とされた理由は全部これだ。
「お前が使い物にならないからだろ」
面接官の目を見ればわかる。
結局は死ぬなと言われても、来るなとも言われる。
「この人はダメですね」
「他を当たってください」
そんな社会で、今日もまた求人サイトを開いては閉じる。
「働きたいのに働けない」
その現実だけが俺を縛っている。

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