障害者雇用と学歴フィルター

看護

こんにちは。

今日は障害者雇用と学歴フィルターについて1つ書いてみます。

学歴フィルターとは

学歴フィルターと言えば、主に大学生の新卒採用において話に上がることが多いシステムの1つかと思います。

私自身人に言えるような学歴では無いので、新卒の就活では大変苦労しました。

今はネットで何でも調べられる時代ですから、学歴フィルターの存在はほとんど公然のものとなっています。

どこの企業に聞いても「学歴フィルターがあります!」とは言いませんが、一定の偏差値やネームバリューのある大学以外からは採用しない企業は存在します。

いわゆる有名大学に進学した友人と同じ企業にエントリーした時、同じ回の会社説明会の予約を見ると自分の画面は満席なのに、友人は空席ありになっていたことがありました。

学歴フィルターがあることくらいは大学生でも知っていますが、実際学歴で足切りを食らったのはこの時が初めてで、かなりショックだったのを覚えています。

自分が大学生の時は学歴フィルターなんて差別的なシステムを使っている企業は入らなくてよかったと思っていましたが、採用側に回った今は企業側の考えも多少分かる気がします。

ある程度有名な企業だと、毎年何千、何万と応募が来たりします。それらの応募を1つ1つチェックするのは正直難しいので、ある程度学歴や適性試験でばっさり足切りするのです。

この記事では学歴フィルターの良い悪いについて話すつもりはないので、そこには触れません。

今でも学歴フィルターを設けている企業は多いと思いますが、体感10年前、20年前よりは学歴より応募者の経験やスキル、資格といった実務能力を見るようになってきてる気はします。

障害者雇用にも学歴フィルターはあるのか

さて、今日の本題です。障害者雇用にも学歴フィルターはあるのか?という話。

私が知る限りでは、障害者雇用にも学歴フィルターがある企業は存在します一番わかりやすいのは、高卒以上、大卒以上といったくくりです。

特に事務職系の求人では高卒、大卒以上、事務経験〇年以上のように、応募者のフィルタリングをしている企業が多いです。

求人に高卒以上と書いてあっても、実際は高卒の人だけでなく専門卒、大学卒、大学院卒の障害者からも応募がきます。

そうなると、年齢や実務経験などの条件が同じであればより高い学歴の人が採用される可能性は大きいかと思います。

これは学歴の問題と言うより、採用フローの問題です。ほとんどの企業の採用フローでは書類選考の後に面接をするため、書類上では学歴が高い方が有利に見られやすいからです。

別に中卒や高卒だから能力やポテンシャルが低いなんてことはないと思うのですが、今の日本社会ではどうしても中卒よりは高卒、高卒より大卒、無名大学より有名大学の方が有利になりやすいです。

有名大学や大学院を出ているという事は、ある程度の知的水準があり、受験競争を勝ち抜いてきたと捉えられるので、他の応募者より書類選考に通りやすい=採用されやすいのです。

障害者雇用の競争激化

近年は障害者雇用も一般雇用と同じ、採用競争の激化の波が来ていると感じています。

どういうことかというと、障害の程度が比較的軽度で、能力が高く、即戦力となるような人材が労働市場に増え、企業も優秀な人材を欲しがっている、ということです。

一昔前に比べると障害者自体の数がほぼ倍増したことや、多様性が叫ばれる時代となり、その中で障害者雇用も珍しいものではなくなってきています。

ここ10年程で精神障害者の数は2倍となり、大手企業で高い能力を活かして働いていた人、専門職として高い能力を持っていた人などがメンタルダウンして障害者雇用に切り替えるケースも増えました。

障害者雇用の労働者が増える中、企業も障害者を雇うだけではなく、戦力として活用したいという事で障害者雇用も量より質を求められる時代になっています。

障害者雇用の法定雇用率も年々増加しているため、障害者雇用の求人数も増え、一般雇用並みに高い賃金を出す求人も出てきています。

ただ、その分障害者に求められる能力やスキル、実務経験のハードルも上がってきています。

障害者雇用の本来の目的は、障害の有無にかかわらず、個々人がそれぞれの希望やスキルに合った仕事において活躍できる社会を構築していくことと言われています。

障害者雇用の目的についてはその通りだと思いますが、現状は高学歴、高いスキルや難関資格を持つハイスペックの人材のほうが希望する仕事や働き方を叶えられる仕事を手に入れられやすくなっているのではないでしょうか。

障害者雇用の目的から考えると、学歴や能力、スキル、資格の有無にかかわらず、すべての障害者雇用が希望する仕事で希望する働き方を実現し、安心して働ける世の中になるのが一番だと思います。

このあたりの雇用のミスマッチが障害者雇用の大きな問題の1つだと思っているのですが、今後少しでもこの問題が解消されるといいなと願っています。

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