こんにちは。
今日は障害特性について話してみようと思います。
ADHDの障害特性:多動性
ADHDの障害特性は、大きく分けて3つあります。それが、多動性・衝動性・不注意です。
多動性を一言で説明すると、じっとしているのが苦手、ということです。
代表的な症状は、「椅子にじっと座っていられない」「そわそわと落ち着きがない」「じっとしている必要がある場面でも手足を動かしてしまう」です。
心当たりのある方、もしくは友達や学校にこういう子いたなって思う方は多いかもしれません。
不思議なことに、ADHDの多動性は大人になると自然と改善されることが多いそうです。
私は元々多動性はそこまで強いタイプではなかった(平均よりは強い)ので、授業中席を立つことは一度もありませんでした。
ただ、常にそわそわして手足を動かしたりするクセはありましたね。我慢できるけど、気持ちと手足がそわそわする感じです。
大人になった今も、そわそわ感は残ったままです。子供時代に比べたら半分以下に減ったと思います。
多動性に関しては、教育である程度症状を改善させることは可能だと思います。
私も「授業中は席を立ってはいけない」という教育を受けて来たので、気持ち的にはウロウロしたいけど、我慢するというスキルを覚えました。
ただ、もっと症状が酷い人は「座っていることが耐えられない」「分かっているけど、立ち上がってしまう、歩いてしまう」のだと思います。
小学生のころ、教室にじっとしているのが苦手な子(私じゃないです)がいました。
彼は教室で授業中に騒ぐ・立ち歩く・勉強に集中できないと今でいうADHD三冠王でした。
何の縁か4年くらいクラス替えがあっても同じクラスだったんですよね。
最終的に彼は勉強に付いていけない(小6で九九が全く理解できないレベル)、学校に継続して通えない、授業妨害がひどい等の理由で転校していきました。
あの後どこに行ったんだろう…
発達障害という言葉が社会にある程度定着した今なら、生徒・先生含め彼に発達障害・知的障害の疑いがあることは早めにわかったのかもしれません。
当時は障害と言えば身体障害・もしくは知的障害の2択だったので発覚しづらかったんですよね。
今は、国も発達障害の子、もしくはその疑いのある子がどのくらいいるのか、アンケートで調べるようになりました。
結果、小学生で約1割もの子供たちが発達障害の可能性があることがわかりました。
小中学生の8.8%に発達障害の可能性 文科省調査 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
おなじくこちらのニュースでも、小中学生に8.8%もの発達障害の可能性のある子どもたちがいるということが分かりました。
小中学生8.8%、発達障害の可能性…文科省調査 | 教育業界ニュース「ReseEd(リシード)」 (resemom.jp)
私も発達障害だったわけですから、その1割に入ってたんですね。(笑)
当時小中学生の私からしても、「なんか変だな」って思う子は1割以上いました。40人クラスで4人以上。うん、いたな。
その時は発達障害という言葉を知らなかった&今みたいに医療&福祉に全く興味が無かったので「変なヤツだから関わらないでおこう」くらいにしか思ってなかったですが…
彼らとはその後一度も会ってませんが、私と同じく結構苦労したんじゃないかなと勝手に想像してます。
話が逸れてしまいました。次は衝動性の話に移ります。
ADHDの障害特性:衝動性
ADHD第二の特性、それは衝動性です。
一言で言うと、何かをやりたい・言いたい気持ちが抑えられないということです。
主な症状としては、衝動的に買い物をしてしまう・話過ぎてしまう・相手が話の途中でも口出ししてしまう、といったもの。
他には、自分の思い通りにならなかった時に、すぐにイライラしてしまう・大声を出す・物にあたってしまうという症状もあります。
私の話をすると、衝動性はけっこう強めです。少なくとも多動性よりは全然強いと思います。
衝動買いの経験は何度もありますし、話過ぎ・相手の話を遮るのはバリバリ現役です。気を付けるようにはしてますが、それでもゼロにはできないですね。
思い通りにならなかった時にイライラはしますが、大声は出しません。物にあたる、は人がいない時にやっちゃう時はあります。
壁をぶん殴る・ゴミ箱を蹴り飛ばすとかはやらないです。一番ひどくてテーブル台パンまでかな。今は妻もいるので控えてます。
衝動性が強い人は欲求や感情のコントロールが効かないせいで、トラブルになることが多いようです。
貯金で買えないようなものまで借金して買ってしまう・イラっとしたらすぐ手が出てしまう・怒鳴り散らすといった症状ですね。
衝動性も社会常識やマナーを覚えると少しは改善しますが、こみ上げてくる感情の波?みたいなものがあって、それが一定を超えると制御不能になります。
私は衝動買いで毎月のカード代がヤバかった時期がありまして、恐ろしくてカードの限度額を最低(10万)にしたことがあります。
多動性自体は直接人に危害を加えるタイプの特性じゃないのでまだマシですが、衝動性は危険度が高いので要注意です。
経験上、衝動性そのものを減らすのは難しいです。衝動性をライオンに例えてみましょう。
ライオンを犬のように飼いならすのは難しいと思いませんか?それよりは、ライオンのいる場所に柵や檻を付けて、人を襲わないようにする方が得策です。
放し飼いにしたままだと人や他の家畜を襲い始めますが、檻に入れておけばたまに肉のブロックをあげて、部屋の掃除をしてあげれば済みます。
なので、衝動性にはトラブルを起こさない仕組みづくりで対策する方がいいと思ってます。
散財してしまう人は、カードの枚数を減らす・そもそもカードを持たない・キャッシュレス払いしない・限度額を最低にするのがおすすめです。
大声や暴力は、知識としてマナー・常識を頭に入れるとともに、ストレスのかかる人付き合いや仕事は避けた方がいいと思います。
ADHDの障害特性:不注意
最後の特性は、不注意です。これは私が一番困っている特性でもあります。だから最後に持ってきました。
主な症状は、期限や約束を守れない・物事を順序良くこなせない、最後までやり遂げられない・集中できない・必要な物を忘れる、失くすというもの。
これらの症状は全て当てはまってます。一番ひどいのは順序良く物事をこなせないこと、ですかね。
頭では分かっているのに作業しだすとスピードが遅い&効率が悪いって感じです。一言で言うと要領が悪いということ。
幼少期から忘れ物もひどかったです。財布・家のカギ・通帳・クレジットカードなんかも紛失しました。
今は鈴を付けたり電子化で忘れない・失くさない工夫をしてます。
期限や約束も昔はすっぽかしてましたが、今は約束そのものを忘れない限り守れてますね。これはスケジュール管理の話で書きました。
期限は守るけど、期限から逆算して仕事を毎日少しずつ進めるというやり方は最も苦手です。
宿題や仕事は気分がノッてる時に一気に半分終わらせて、期限ギリギリに再度ギア全開で乗り切る、という方法でずっと生きてきました。
集中力はめちゃくちゃムラがあって、ダメな時は何もやる気しないし、ノッてる時は何やってもうまくできます。
最後までやり遂げられない、は単純に燃え尽きたか、飽きたか、忘れたかのどれかですね。
ゲームをラスボス直前まで進めると、「こいつを倒したらゲームクリアか。もういいや」と急に熱が冷める瞬間が来てやめちゃったりします。
不注意も衝動性と同じく、不注意特性そのものを減らすのは難しいです。
その代わり、衝動性よりも対策の効果が実感できやすい気はします。例を挙げましょう。
たとえば、家のカギを失くしやすいなら、鈴を付けると本当に失くさなくなります。落としてもカバンの中に入れても音が鳴るので、すぐ見つかります。
見た目が気にならない人はネックストラップを付けるのもいいかもしれません。
期限や約束はスケジュール管理ツールのおかげでほぼ忘れなくなりました。
不注意対策は自分の力より、人や道具に頼るのが一番手っ取り早いと思います。
まとめ
さて、今日はADHDの3つの障害特性についてお話してみました。
多分今まで何回も同じことで記事を書いている気がしますが、気にせず書き続けます。
それでは。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
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