発達障害当事者の職場でのつまづき

看護

朝一からつまずく

出社してデスクに座る。パソコンの電源を入れるけど、指がマウスの上で止まる。
メールは山ほど来てる。件名を見ただけでため息が出る。とりあえず一番上のメールを開くけど、文章が頭に入らない。三回読み直しても内容がぼやける。
後ろから上司が「それ、確認終わった?」って声をかけてくる。まだ読んでる途中なのに、とっさに「はい」って言ってしまう。嘘だとバレた時の顔は見たくなかった。


タスクの山の前で固まる

机の上に積み上がった書類。付箋だらけで、どれが優先か分からない。
優先順位をつけようと考えてるうちに、他の人がどんどん処理していく音が聞こえる。プリンターが動く音や、キーボードを打つ音が妙に早く感じる。
自分はまだ最初の書類を手に持ったまま。焦れば焦るほど手が動かない。


頭の中が途切れる

エクセルでデータをまとめていると、途中で何をやっていたか分からなくなる。
同じセルを何度も見返して、数字が正しいか確信が持てない。確認を繰り返すうちに時間だけが過ぎる。
後ろから「これ急ぎ?」って聞いたら、「昨日のうちに欲しかったやつ」と返され、頭が真っ白になった。謝る声が震えてた。


納期の勘違い

納期を1日間違えていて、慌てて作業に取りかかった。
スピード重視でやった結果、誤字や計算ミスが多発。チェックで真っ赤に直されて戻ってきた。
上司が黙って眉間に皺を寄せていたのが、一番きつかった。


会話のテンポについていけない

ミーティング中、議題がどんどん進んでいく。
発言しようと思っても、自分の頭の中で言葉が形になる前に次の話題に移ってしまう。
メモを取っても、後で見返したら意味が分からない単語だけ並んでいた。


小さなミスの連鎖

「これ、スキャンして送って」と頼まれた。単純作業のはずだった。
でも設定を間違えて全部低画質で保存してしまい、やり直し。
相手がため息をついたのが聞こえて、視界がぼやける。手が震えて、二回目のスキャンも途中で止めた。


周囲のスピードが怖い

周りの人のタイピング音や、電話の応対の速さが異常に感じる。
自分だけがスロー再生で動いてるみたいで、時間感覚がおかしくなる。
焦って入力した結果、数字を一桁間違えて送信。後で訂正したけど、相手はもう使ってしまっていたらしい。


頼まれるたびに体が固まる

「これお願い」と声をかけられるたびに、肩がビクッと動く。
断る理由もないし、できないとも言えない。だから受ける。でも心の中では「無理」が溜まっていく。
結果的にタスクを抱え込み、どれも中途半端になって終わらせられない。


「大丈夫?」の一言が重い

上司や同僚から「最近元気ないね」と言われる。
本当は元気がないというより、何もない。ただ空っぽなだけ。
笑ってごまかそうとしても、口角が上がらない。返事も曖昧になる。


成功も続かない

たまに調子のいい日がある。作業が早く終わって褒められることもある。
でもその翌日には、メールを放置してミスを出す。
一度の成功が、次の失敗で帳消しになる。そうやって自分の中の信用が削れていく。

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