ADHDと就活の変化

看護

こんにちは。

無事今年も仕事納めを迎えることができました。

12月はなぜか体調を崩すことが多いので気を付けてるんですが、今年も風邪を引いてしまいました。

皆様もお気をつけください。

さて、今日は就活について1つ書いてみます。

就活に必要な情報は、調べればわかる時代

私が新卒就活した10数年前は、いわゆる「就活本」と言われる就活対策をまとめた本が売れていました。

他にも、ネットに「みん就(みんなの就活)」などの就活用サイトはありましたが、今ほど沢山の就活対策は進んでいませんでした。

時は進み、令和6年。あと数日で令和7年になろうとする中、就活対策は飛躍的に進化しました。

就活本なんか買わなくても、youtubeを見ればプロの人事担当者が無料で就活対策を公開しています。

他にも、AIの普及で「就活の面接で聞かれそうな質問を教えて」と入力すれば、すぐに答えが返ってきます。

もちろん書類選考のポイントもネットで公開されていますし、AIで自分が書いた履歴書や自己PRの内容を添削することもできます。

各企業ごとの選考形態や聞かれる質問、グループワークのお題なんかもネットで調べればわかっちゃいます

昔は必死で友達や先輩のツテを頼っていたのが懐かしいです。

ちょっと調べれば、書類選考や面接のポイントは誰でも、手軽に、かつ無料で答えがわかる時代になったのです。

まだやったことがない人は、ぜひ調べて&試してみてください。

就活は前より難しくなった

さて、ここまで見ると、ずいぶんいい時代になったように感じます。

簡単に、低コストで、素早く「答え」が調べられるようになったからです。

ただ、私は新卒、中途ともに就活は難しくなったと感じています。

理由は簡単で、誰でもそれなりのクオリティの履歴書、職務経歴書が書けるようになり、面接対策もお手軽にできるようになったからです。

履歴書や職務経歴書は個性を出すというよりは、ほとんど型が決まっていてポイントを押さえれば誰でもそれなりの内容になります。

昔は人に聞いたり、本を見ながら試行錯誤して書類を書き上げたのですが、今はネットで調べれば内容的には問題ないものが1人で作れます

新卒なら就活対策のブログや動画を見て書類選考のポイントを調べて、AIに壁打ちさせてから最後は大学の就職課に見せたり、書類添削サービスにお金を払うと思います。

中途なら現時点でのスキルの棚卸をして書類を一通り作り、転職エージェントに添削依頼をかけるか、志望企業を決めて書類添削のプロにお金を払って依頼するかも。

今は紙の履歴書に手書きで応募するのがマスト!というわけでもないので、PCで書類作成すれば時間も手間も1/10くらいで済みます。

書類作成や添削の手間は10数年前に比べると圧倒的に楽になったのはいいことですが、その分就活は難しくなったと思ってます。なぜでしょうか。

そう、ライバルも全く同じことをしてくるからです。あなたと同じように手軽に情報を得て、それなりに完成された書類をすごいスピードで作って応募してきます。

今はAIに企業の特色や強みを入力し、あなたの強みや適性を入れればその企業向けにあなたを売り込む営業文句なんて簡単に作ってくれます。

AIが作ったものを露骨に採用すると採用担当者も気づきますが、人の手で最終調整したらパッと見はわかりません。

そんな感じで、少なくとも書類選考は年々競争のレベルが上がっていると思います。

面接も今では本なんか買わなくたって、入退室から挨拶、敬語の使い方、質問への答え方、質疑応答で聞いておくべきこと、NGな行動まですべて調べられます。

別に人事担当者が隠している秘密の基準!みたいなものはないです(会社によっては学歴や容姿の足切りがあるかも)聞きたい内容も大体一緒です。

面接も書類選考ほどではありませんが、型が決まっており、よく聞かれる質問も調べればわかります。後は何度か練習して、企業ごとの対策をすれば平均以上まではいけます。

情報が広く安く出回るようになった分、昔は平均以上なら受かっていた会社でも、上位〇%に入らないと受からなくなった、という変化はあると思います。

ぶっちゃけ今でも書き方や内容がめちゃくちゃな書類を送ってくる人は沢山いますし、書類がよくても面接で評価が180度変わる人もいます。

ですが、全体の数で見ると送られてくる書類の誤字脱字や書き方で落ちるケースは少なくなった気がしますね。

就活生や転職者のレベルが上がったというよりは、ネットやAIの普及で就活で求められる最低限のハードルが上がったという方が近いかもしれません。

企業の選考はシビアになっている

さて、書類や面接で差が付かないとなると、企業側はどうやって対策してくるかというと・・・

適性検査やSPIなど、ぱっと見の書類や面接上では分からない部分で応募者を見極めようとします。

まあ適性検査もSPIも昔からあるので、対策しようと思えばいくらでも対策できちゃうんですが。

ただ昔は手書きの書類作成・書類選考・面接・適性検査・SPIと応募者をふるい分けるフィルターが多かった(+大企業は学歴フィルターもある)ので、大分母数を絞れました。

今は書類作成はPCでできるし、内容もネットとAIでそれなりの内容になり、面接対策も出回っています。残るは適性検査と、SPIで絞るしかないのです。

適性検査とSPI対策までしてくる応募者はほとんどいません。というかそこまできっちり対策するほど勤勉な人ならどこかしらに就職できます

大企業だとガチガチに対策した人同士の競争が当たり前なので、さらに+αで資格や実務経験を足して勝負することになります。

大企業でなくても、せめて適性検査で著しく就労に問題が生じる特性がないとか、SPIで及第点を取る位のことは求められます。

ただ書類選考+面接複数回+適性検査+SPIまでやると採用する側もめちゃくちゃコストがかかります。年間何百人~何千人と応募が来るわけですから・・・

求人検索すればわかりますが、ほとんどの会社は中途だと書類選考+面接1~3回というのがスタンダードです。

中途に絞って書くと、書類+面接だけの会社の場合見ているのは、ずばり実務経験です。

中途採用って大抵は即戦力を求めてるわけです。理由は欠員補充・事業拡大に伴う増員・新規プロジェクトや店舗立ち上げ対応で人が必要とか、色々あります。

つまり、やってもらいたいことが既にあって、その仕事をできる人に来てもらいたいわけです。

最初の2週間くらいは備品の手配や内部研修でお客様期間があるかもしれませんが、その後はOJT+現場投入になるんじゃないでしょうか。

いくら書類にミスがなく、書き方も上手で内容的に文句なくて身だしなみばっちり、話が上手くても、その会社に入ってやってほしいことができない人だと不採用になります。

例えば、データ分析をお願いしたいのにデータ入力しかできなかったら、そりゃ不採用になりますよって話です。

もう1個罠なのが、非正規雇用から正社員の中途採用を目指すパターンです。

日本の労働者全体の内、非正規雇用の割合は37.0%。約4割にもなります。

非正規雇用者はどれくらいいる?|生活基盤の安定を図る生活設計|ひと目でわかる生活設計情報|公益財団法人 生命保険文化センター

非正規雇用の場合、ルーチンワークで手間や時間はかかる代わりに、専門性が低い業務をお願いされがちです。

中途の応募書類でよくあるのが、「データ入力を月〇00件やりました!」とこなした業務量が実績として書いてあるケースです。

この場合、効率性や単純作業の処理能力は評価されるかもしれませんが、正社員としてお任せしたい専門性の高い業務経験がないために不採用になることがあります。

別にあなた自身は何も悪くないのですが、どうしてもその会社でのポジション(非正規雇用・単純作業中心の担当業務)ゆえに実務経験が薄くなりがちなのです。

このまま同じ業務を数年続けても、今の業務の精度や処理速度は上がるかもしれませんが、業務の範囲や専門性は上がらないため、より条件のいい仕事に就きにくくなります。

ルーチンワーク自体は悪いとは思いませんが、ルーチンワークだけの仕事しかしていない、というのは避けた方がいいです。

結局、どうすればいいのか

結論から書くと、平均以上を取れるように努力することが必要です。

私は中途採用担当なので中途の例で書きますが、まず最低限他の中途転職者がやってることと同レベルの努力はすべきです。

例えば、履歴書や職務経歴書のミスがない。企業ごとに内容を変えて応募するポジションにあった内容にする(キャリアの方向性、企業とのマッチング、スキルや実績等)。

転職エージェントが無料の書類添削をしてくれるところもあります。最低限の添削は無料AIもできるため、書類の添削は必須かと思います。

最低限周りと同レベルの努力をしたうえで、あなただけの強みや専門性、スキルや資格を活かして応募先のポジションで会社にどう貢献できるか?をアピールするのが大切です。

「よくわからん!」という人は、強みのかけ算を意識するといいですよ。数字に強い営業とか、広告作成や広報もできる売り場担当者、みたいな。

書類選考を突破したら必ず面接があるので、面接対策も必須です。せっかく書類選考の壁を越えたのに面接で落とされるのはもったいないです。

面接対策は転職エージェントではやってくれないので、苦手な人は友達や家族でロープレする、またはお金を払ってプロにレクチャーしてもらいましょう。

あとはどれだけ努力しても、どうしようもないことも多々ありますあなたの方が優秀なのにタイミング的にタッチの差で先に応募した人の採用が決まったとか。

最終面接まで進んだところで企業側がピンポイントでアサインしたい業務ができる人から応募が来たとか。この辺はどうしようもないですが、意外とあります。

企業側は本当の不採用理由を応募者には伝えません。「いやー、悪くない人だけど他にもっと欲しい人から応募来たんでそっち採りました。。」なんて言えませんからね。

クレームや訴訟につながる恐れもあるので、その辺は「総合的な判断により~」とか、具体的な内容には触れないはずです。

親切な転職エージェントなら、落ちた理由を一緒に分析してくれたり改善点を教えてくれるかもしれません。

それ以外は自分で反省するしかないので、連敗が続く場合は有料の添削や面接対策サービスを使うのが良いと思います。

年末に真面目な記事を書いてしまいましたが、年明けから転職や就活される方は1つ参考にしてみてください。それでは。

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