こんにちは。
今日はADHDの私が大人になって気づいた「時間感覚」についてお話します。
説明しづらいのですが、「時間感覚」とは何かというと、どうやら私はふつうの人と時間についての感じ方、体感時間が異なるようなのです。
しかし、時間の流れ方は平等ですから、私だけ1日30時間あるとか、そんなはずはありません。
私の時間の感じ方はどういうものかというと、集中している時は飲み食いなしで10時間以上ぶっ通しで作業ができます。その時間はせいぜい1~3時間程度に感じるのです。
逆に退屈・苦痛に感じる事は10分でも数時間のように感じます。集中力も全く持たず、例えば授業なら途中から話が一切頭に入ってきません。
「いやいや、みんなそんなもんだよ」とよく言われるのですが、どうも私の場合は「そんなもん」の波が普通の人より激しいようです。
調べてみたら、どうやらADHDには「過集中」と呼ばれる特徴があるとわかりました。説明を見ると、まさに当てはまっています。
ほかにも、あるとき時間について自分がふつうの人とは異なる部分があることに気づきました。
それは、「待ち合わせ」や「約束」です。
なにがふつうの人たちと違うかと言うと、私は時間ぴったりに目的地に着くのがものすごく苦手なのです。
時間を守る事については親や教師から厳しく言われてきましたが、時間ぴったり、または5分前に着くように家を出ると、必ず失敗します。
昔から、学校に着く時はいつもギリギリ遅刻するか、30分くらい早く着くかのどちらかでした。
友達と待ち合わせしても、時間ちょうど、または5分前に着くように出発すると必ず遅刻します。それが嫌で早めに家を出るようにしていました。
何十年も前からそういう生活をしてきたので、今まで自分がおかしいことに気づかず生きてきました。
ですが、発達障害だと診断されて、その手の専門書を読みまくっていたら、ノストラダムスの大予言のように私の症状が出ていたのです。
ADHDの人は、「先を見通す力」や「段取り、予定を立ててその通りに実行する力」が弱いとされています。
そのせいで、道を間違えたり、家に忘れ物をしたり、電車に乗り遅れたり…ということが重なった結果、約束や待ち合わせに遅れてしまうのです。
発達障害の当事者会(発達障害を持つ人達が集まって対策などを話し合う会)に行った時にこの話をしたら、「私もです」という方が沢山いて驚きました。
やはり当事者のみなさんは、会社や学校に遅れないように、かなり早めに家を出る人が多いようです。
私の対策としては、学校や会社など、始まる時間が決まっているものについては、「この時間に出れば確実に間に合う」という時間を決めて、家を出ます。
例えば、7:55とか、めざましテレビで天気予報が始まったら家を出る、みたいに基準を決めるのです。
これは発達障害がなくても実行してる人は多いんじゃないでしょうか。
デメリットは、電車の遅延や台風などのトラブルがあった時、または家に忘れ物をすると一発でアウトになることです。
ですから、そういうトラブルがあっても15分くらい余裕を持って到着できる時間を設定しておくと効果的です。
初めて行く場所、駅から10分以上歩くような場所に行く場合は、かなり時間に余裕を持って家を出ます。
だいたい30分~1時間は早く着くようにしているのですが、それでも毎回要領が悪く、15分前くらいに目的地に到着します。
それなら15分前に着くように家を出ればいいのでは?と思うかもしれませんが、それをやると間違いなく遅刻します。
こればっかりは説明しても分かってもらえないのですが、そういうものなのです。
宿題やレポート、持ち帰った仕事なども、その日の気分やスイッチが入るかどうかで終わるまでに必要な時間が大幅に変わります。
集中モードなら30分で終わることも、やる気スイッチが入らないと当日の朝までかかったりします。
社会人になると、時間厳守、納期厳守など、守らなければならない期限や時間に関することが一気に増えます。
スケジュールに余裕があればいいですが、そんな暇な仕事に当たった事はありません。
ですから、ADHDと社会人、特に一般企業の時間に終われるサラリーマンは相当相性が悪いと思います。
逆に、成果さえ出せば時間についてはうるさく言われないような仕事は向いている気がします。
私が学生の時は「何事も5分前行動」と口すっぱく言われていました。ふつうの人ならそれでいいですが、ADHDの人が5分前行動を目指すと失敗します。
ですから、私はあえて「何事も30分前行動」と言いたいです。それでも多々トラブルになりますが、5分前行動よりはずっとマシになります。
後は、タイマーはぜひ活用してほしいです。私の自宅にはめざまし時計が3台、さらにスマホのアラームも何重にもかけています。
正直、やる気や気の持ちようだけで「30分前行動」なんて無理です。強制的に危機感を持たせる道具を使う必要があります。
私が一番よくつかうのはアラームですが、他にも目にみえるところに大きめの付箋を貼ったりしています。
他にも色んなグッズを試してみたのですが、結局この2つに落ち着きました。シンプルなものじゃないと続きません。
アラームの音量は大きめ、手ですぐに消せないところに置くのがコツです。枕元に置くと寝ぼけて消したまま二度寝して、遅刻します。
いかがでしょうか。もし時間の感覚が人とはちがうかも?と感じたら、ぜひ試してみて下さい。
時間感覚については一生治らないと思っていますが、工夫すれば時間を守れるようにはなります。
それでは。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
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