こんにちは。
今日は就労移行支援事業所についてお話します。
そもそも就労移行支援事業所って?という方から、役割や機能は知ってるけど通うべきか悩む方向けの記事となります。

ちなみに、私は就労移行支援事業所に通ったことはありませんが、仕事で何十回と訪問、見学してますし、支援者や管理者の方と連携して説明会なんかもやらせてもらってます。
就労移行支援事業所を卒業した方は仕事に必要なスキルだけでなく、障害に関する理解や対処方法も習得されているので、積極的に採用しています。
就労移行支援事業所とは
就労移行支援事業所は、障害者が一般企業での就労を目指して支援を受けるための施設です。
この事業所は、障害者の就職活動をサポートし、就労に必要なスキルや知識を身につけるためのプログラムを提供しています。具体的には、職業訓練や面接対策、履歴書作成支援、企業実習などが行われます。
最初に大切なことを書きますが、就労移行支援事業所に通所している間は一切就労できません。アルバイトも禁止です。
就労移行支援事業所は週3~5日程度通所することを前提にしているため、働きながら腰掛けで通う所ではないからです。
就労移行支援事業所に通所中は収入が途絶えることになりますので、失業手当やご家庭のサポートがない場合は利用の前によく考えた方がいいと思います。
大手で言うとLITALICO、Welbe、ココルポート、Dキャリアさんあたりが事業所数も多く、有名かと思います。
各事業所ごとに得意不得意や特色があるため、万人にここがおすすめです!というのは正直言いにくいです。ぶっちゃけ同じ会社の事業所でも支援員の質や提供サービスが違うため、当たりハズレがあります。
就労移行支援事業所の利用条件は、障害者総合支援法に基づき、主に以下の要件を満たす必要があります。
- 障害の認定:病院や障害者職業センターなどで検査を受け、障害の診断、手帳の取得をする必要あり
- 障害福祉サービスの受給者証の取得:市区町村の福祉窓口で障害福祉サービスの受給者証を取得する必要があります。障害者手帳はなくてもOKなケースもあります
一番多いのは病院で障害の診断を受けて手帳の申請または取得をする→就労移行支援事業所に利用申請をするパターンでしょう。
費用は前年の世帯収入がいくらあったか?で判断されます。
生活保護、住民税非課税世帯の方は無料で利用でき、世帯収入が住民税非課税世帯以上、約650万円程度未満までは月額9300円です。
前年の世帯収入が650万円を超えていると、月37000円ほどかかります。前の仕事が高収入の方の場合は注意が必要です。
利用条件はお住いの市区町村によって変わるので、利用を考える時は役所か就労移行に尋ねるのが良いと思います。
ちなみに、利用期間の上限があり、最大で2年間と決まっています。そのため、通う場合は2年間で働くために必要なスキルやマナーを身につけることになります。
就労移行支援ではどんなことをするのか
最初にも少し書きましたが、就労移行支援事業所は一般企業での就労を目指すための訓練を行う施設です。
一般企業での就労というのは、アルバイト、契約社員や派遣社員、正社員での雇用もすべて含まれます。なので、通う人によって目標とする働き方はかなり異なります。
就労移行支援事業所には、本当に色々な経歴の方が通っています。10年近く引きこもりをしていた人もいれば、去年までバリバリ大企業で働いていた人もいます。
そもそも家から出るのもやっとだった人がアルバイトで生活費を稼げるようになりたいと思って通うこともありますし、うつ病でメンタルが病んで転職のために通うこともあります。
実際の訓練では、その人の目標に合わせて就労支援のプログラムを組み、就職に向けて支援を行っていきます。
まずは、決まった時間に通所して、決まった時間まで事業所にいることができるか?というところから始まります。
通所の時間は人によって異なりますが、1日4~6時間、週3~5日通っているパターンが多い気がします。
一般的な就労移行支援事業所は9:00~15:00まで、もしくは10:00~16:00までを訓練時間としている所が多いです。
通所前に正社員で働いていた人からすると、「なんだ、そんなこと当たり前じゃないか」と思われるかもしれません。
しかし、これが引きこもりやニートだった人からすると大変労力を使うことなのです。朝起きて、着替えて、身だしなみを整え、外に出て事業所まで通うのもやっと・・・と言う人もいます。
就労移行支援事業所は一般企業での就労を目指すための場所です。言い換えれば、訓練をすればアルバイトであっても一般企業で働ける見込みがないと通うのは厳しいということです。
たとえば、ひげの剃り方がわからない、お風呂に1人で入れない、挨拶や最低限のコミュニケーションが取れない、事業所内でのマナーが守れないレベルだと、通所お断りのケースもあります。
就労移行支援事業所の雰囲気は、職場よりはゆるいですが、学校ほどにぎやかなところではありません。塾やパソコン教室の方が雰囲気的には近い気がします。
1時間ごとに訓練のプログラムが組まれているので、休憩時間以外は意外と静かです。グループワークや話し合いが必要なプログラムの場合は、少し騒がしくなることもあります。
利用者さんは朝事業所に来てその日のスケジュールを確認し、自分の就職に必要な課題を克服するためのトレーニングを行います。
先ほど書いたように長期間社会や人との接点がなかった人はまず挨拶や礼儀など社会常識を学ぶところからスタートしますし、社会人経験のある方はスキルアップや障害理解のためのプログラムを受講します。
最終的には何らかの形で就職することが目的ですので、書類作成、面接対策といった就職活動の練習も行います。
体感半年~1年半くらいで就職していくイメージです。
いい就労移行支援事業所の見分け方
さて、この記事を見てくださっている中で就労移行支援事業所に通うか悩んでいる方もいると思います。
私は小さい事業所から業界最大手まで見てきましたが、ぶっちゃけここが一番いい!という事業所はありません。
なぜかというと、いい事業所かどうかは、訓練カリキュラムだけでなくその事業所にいる支援者の質で大きく左右されるからです。
なので、評判のいい会社の事業所でも支援者が微妙だと支援の質が低く就職につながらなかったり、最悪トラブルのもとになります。
大手の就労移行支援事業所は就労支援のカリキュラム自体は充実してる&しっかりしているところが多いですので、迷ったら大手の事業所を選ぶのはアリかと思います。
小さい就労支援事業所もダメというわけではなく、サポートが手厚かったり1人1人に時間をかけて支援してくれるところもあります。
就労移行支援事業所を選ぶときは、必ず1度は事業所見学に行った方がいいです。訓練内容、事業所の雰囲気、支援者と利用者の層と様子は確認しましょう。
たとえばあなたが20代前半で、見学にいった事業所が40~50代ばかりの事業所だとかなりやりづらいと思います。
事業所によっては若い人ばかりのところもあれば、30~40代がボリュームゾーンのところもあります。通う前には必ず見学してください。
あとは就職実績も大切です。いくら親切でも、ぜんぜん就職者を出せていない事業所だとあなたも就職できない可能性が高くなります。
正社員や大手の契約社員などを目指す場合は、大手企業への就職実績がある事業所を選びましょう。
逆に給料が多少低くても自分のペースで働きたい場合は、大企業や賃金の高い会社の就職実績が多い事業所へ行くと、訓練がキツくてついていけない可能性があるので注意です。
結局就労移行支援事業所には通うべき?行かなくてもいい?
結論から言うと、通う金銭的&時間的余裕があるなら通った方がいいと思います。合わなかったら途中で退所できますし、実は障害者雇用の就職にも有利だったりします。
私は障害者の方を採用するとき、就労移行支援事業所に通っているかどうかはよくチェックしています。もちろん通ってないからダメ、というわけではありません。
就労移行支援事業所に通っていると、就職から半年~最大2年間は定着支援というサポートが受けられます。
これは通っていた就労移行支援事業所の方が月に1回面談をしてくれたり、職場やプライベートの困り事があった時に相談に乗ってくれるサポートのことです。
就労移行支援事業所に通っていた方はたとえば週5日、1日6時間訓練をしていたという証拠がありますので、採用したとしてもきちんと勤務してくれる可能性が高いです。
逆に就労移行支援事業所なしで前職を休職or退職して1年間休んでました!もう働けます!という人から応募がくると、「この人本当に大丈夫かな?」と思います。
そういう意味では就労移行支援事業所に通うことで、安定して働くための証拠を残せる&就職に必要なスキルやマナーを学べるので結構お得な制度だと思います。
前年度の収入が一定以下なら無料で使えますので、まずは1回通ってみるのも悪くないと思います。
就労移行支援事業所に通う必要がない人ととしては、今すぐ就職したい人、体力やメンタルに問題なく、就労に必要な社会人経験やスキルもお持ちの人などです。
ある程度の社会人経験がある人からすると、正直就労移行支援事業所のプログラムはレベルが低すぎて通う意味もない、となってしまいます。
就労移行支援事業所によってプログラムの種類やレベルもかなり異なりますので、自分に合った事業所がどこかはよく探して、見学したうえで決めることをおすすめします。
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