こんにちは。
今日は最近読み終わった本を1冊紹介したいと思います。
本田静六氏の『私の財産告白』と言う本です。
どんな本かと言うと、本田静六氏本人が
- どうやって資産を作ったのか
- どうやって人生を成功させたのか、成功するにはどうしたらいいのか
について語るという内容です。
そもそもこの本田静六とは誰なのかというと、今でいう東京大学農学部を首席で卒業した林学者・投資家です。
元々埼玉のお金持ちの家に生まれたのですが、父親が亡くなり一気に家庭が借金まみれになります。
苦しい生活の中でも諦めずに勉学に励み、東京農林学校(今の東大農学部の前身)に入学したのです。
主席卒業なので当然優秀なわけです。氏はそのまま研究者の道に進み、母校の教授になります。
ですが、当時の学者の給料と言うのはあまり高くなかったようです(もちろん一般人からすれば高給取りです)。
本田氏はドイツ留学した際に出会ったブレンタノ教授という方から、お金を貯める秘訣を習いました。
それが、「四分の一貯金法」です。その名の通り、給料が入ったら、まずその四分の一を貯金します。
そして、残り四分の三のお金で生活するという、非常にシンプルな貯金法です。
もちろんこれだけでは少しお金が貯まるだけで、勝手に増えたりしません。
ですから、ある程度貯金ができたところで、そのお金を投資に回すのです。
本田氏はブレンタノ教授に言われた通り、鉄道の株を買い、未開拓の日本の山林を買いました。
当時の日本はまだまだ発展途上でしたから、鉄道事業は急成長していました。
さらに、今後道路や鉄道が通りそうな山林を買っておくことで土地や木材の値段が上がり、それを売る事で大儲けしたのです。
投資を始めてからは、設けた分の半分は売って、もう半分は手元に残しておきました。
株も20%上がったら売るというルールを決めて実行していたそうです。現代ではかなりハイリスクなルール設定ですね。
あと大事な事として、頼んでもいないのに誰かから言われた儲け話には絶対に乗らない、というのが印象的でした。
まあ、当たり前と言えば当たり前ですよね。うまい話が勝手に転がり込んでくる訳ないです。
そんないい儲け話があったとしたら、私なら誰にも言わずにその方法が使えなくなるまで1人で実行します。
お金の増やし方に関しては他にも話されてますが、なにせ戦後の文章、つまり60年以上前に書かれた本なので令和には使えない方法ばかりです。
ですが、お金の貯め方、増やし方の基礎になる考え方は現代でも活かすことができます。
まずは、投資に使うだけの元になるお金をがんばって貯金しましょうということ。
貯めたお金はそのままにせず、投資に回して増やしましょうということ。
本田氏は今でいう副業を60年以上前に勧めたすごい人です。
当時副業なんて概念はなかったはずですが、書いてある事は副業で稼ぐ方法そのもの。
- お金を貯める段階では、できるかぎり空いた時間でアルバイトをしましょう
- その際のアルバイトは、できれば本業の足しになるものか、勉強になるものを選びましょう
- 景気がいい時こそ貯金と節約をして、不景気の時は積極的に投資をしましょう
というようなことが書いてあります。この考えは今でも通用するものです。
本田氏の書いていることは、誰にでも実行可能で無理のない方法というのが1番の特徴です。
次に、人生で成功するための考え方について。
これもシンプルで、ざっくり言うとひたすら努力・勉強するほかに方法はないというものです。
楽な仕事をするのではなく、仕事が楽しくなるまで努力しましょうという事が書いてあります。
明日必要なことは今日のうちに予習し、あさって必要な事は今日、明日のうちに終わらせるようにすれば、何でも楽にこなせるようになるとも。
このことは、仕事に追われるのではなく自ら仕事を追うように、と書いてあります。
本業が趣味のようになれば、趣味のついでにお金をもらえるようになるので楽しんで稼げるよ、ということのようです。
ちょっとブラック企業っぽい気もしますが、言わんとすることは理解できます。
結局努力と勉強は人生には必須ということですね。
凡人が天才に勝つには努力の量で上回るしかないよね、という事も書いてあります。
少し考えれば当たり前のことばかりですが、当たり前の事を当たり前にやることこそ大切、という事を繰り返し教えてくれる本です。
私もつい裏技や抜け道的なやり方を探してしまいますが、最終的に王道のやり方が一番ということばかりです。
昔の本なので文章や感じが古くちょっと読みにくいですが、昔の本にしてはかなり分かりやすく書かれている方だと思います。
私はAmazonprimeリーディングのおかげで無料で読めました。
ページ数も少ないのですぐ読みおわります。中々貯金ができない・人生に行き詰っているという方は読んでみると発見があるかもしれません。
それでは。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
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