美容看護師を考えるあなたへ。こんな仕事です

看護

こんばんは。Kです。

Twitterをやっていると「美容に行きたい」という声を少なからず見かけます。

1年目や若手の看護師さんに多いですね。

実際美容ナースは普段どんな仕事をしているのか?

気になる方もいらっしゃると思いますので、私の知る限りの美容のお仕事を公開します。

美容看護師の種類

美容を語るうえでまず最初にこの話をしておく必要があります。

美容看護師にはいくつか種類があるのです。

結論から言うと脱毛なのか美容皮膚科なのか美容外科なのか

という話です。美容形成外科は美容外科に含めるものとします。

最初に言っておきますが美容は基本自由診療です。

つまり保険が効かないので全額自己負担です。

こういった特性から、患者さんというよりはお客様対応が求められます

美容に来る患者さんは高いお金を払って施術しに来ているのですから。

脱毛

美容脱毛という場合、それは医療脱毛のことを指します。

医療脱毛ってなんやねん。というあなた。細かく言うと色々あるのですが、

医師の指示がないと使えない強さのレーザー

で毛が生える素の細胞ごとぶっ壊すことで

その部分から二度と毛が生えてこないようにします。

これつまり永久脱毛と呼ばれるものです。

医療脱毛永久脱毛なのです

よくCMや電車の広告に貼ってある〇ュゼとか〇〇クリニック

エステ脱毛と呼ばれるものです。エステ脱毛は光脱毛器と呼ばれる機械で脱毛するんですが、

こちらは医師の指示がなくても使えますし、資格がなくても打てます。あなたでも打てます。

ということは…?そう、パワーが弱いのです

パワーが弱いと毛を作る部分毛乳頭と言います)までレーザーが届かず、

一時的に毛が薄くなってもまた生えてきます

それでいいよ。という方はいいのですが、脱毛=永久脱毛を考えている方は

医療脱毛をやっている病院に行ってくださいね。

美容のジャンルの中で脱毛のみをやっている所は脱毛クリニックなどと

呼ばれます。ここで働く看護師は脱毛看護師と呼ばれたりします。

仕事内容は基本的に男女の患者さん(お客さん)の

顔/腕/脇/脚/VIO(陰部周辺)の脱毛になります。

朝出勤したら予約の通りに担当の患者さんの脱毛をひたすらやることになります。

レーザー脱毛は強力なレーザーを扱うため、やけどのリスクがあります。

なので医師の指示看護師の資格がないと打ってはいけないのです。

また専用の機械(1000万前後します)を使います。

人の体にレーザーを打つ仕事であり、訴訟のリスクもあるため慣れるまでは大変です。

しかし人間の体は大体同じ形をしているので

一度覚えてしまえばそれほど負担なく続けられる仕事と言えるでしょう。

そしてカラクリは分かりませんが脱毛専門クリニックの給料は高いです。

試しに検索してみてください。

なぜか手広くやっている美容クリニックより給料高かったりしますよ。

デメリット脱毛以外のスキルアップが望めないことでしょう。

若いうちはいいけど、ずっとこの仕事をすると考えると…というところです。

逆にある程度年数を決めて稼ぎ切っちゃおう!という方には向いているでしょう。

次行きます。

②美容皮膚科

美容皮膚科は何をやっているのでしょうか。

結論から言うと、あの手この手でお肌を綺麗にする仕事です。

実は脱毛も広い意味では美容皮膚科に入ります。

毛が生えてこなくなると毛穴が詰まりにくくなるので、毛穴トラブルが減るからです。

美容皮膚科の主な仕事

施術と医師の介助、化粧品販売です

施術からいきましょう。

脱毛と同じで、美容皮膚科にはお肌を綺麗にするための様々な機械があります。

光を当ててお肌の新陳代謝を促すフォトフェイシャル

毛穴に細かい針で穴を開けてお肌の自然治癒力を向上させるダーマペンなど

正直私からするとどれもめちゃくちゃ胡散臭いのですが、

これらが美容業界では大人気なのです。

これらの機械も脱毛と同様、医師の指示と看護師免許がないと使えません

中には同意書が必要なものもあります。気を付けましょう。

患者さんの希望と医師の勧めでこれらの施術をやることになると、〇〇さん、よろしく

となるわけです。施術難易度はそれほど高くないです。脱毛と同じくらいでしょう

ただ美容の機械は数百万~数千万しますので、

絶対に壊してはいけませんよ。大事に使いましょう。

医師の介助

美容皮膚科の重要な仕事の1つがこれです。医師の介助。

美容には医師しかできない施術があります。

ボトックス注入とかヒアルロン酸注射とか。

聞いたことありませんか?あれは医師しかやってはいけないのです。

あとはフェイスリフトもですね。要は溶ける医療用の糸で顔を引っ張るやつです

これらの施術の事前準備や後片付け、施術中の先生の身の回りのお世話をする仕事です。

これはかなり気を使います。なぜか?

美容の先生は当然美にうるさいからです。モタモタしてるとブチ切れる人もいます

そのため新人の美容看護師にはあまり回ってこない仕事ではないでしょうか。

医師しかできない施術は大体お高いです。

1回30万とか平気でします。お客さんもポンとお金を出すような人ばかりです。

美容クリニックとしては大きな収入になっていることでしょう。

次。化粧品販売です。これはやっている所とやって無い所があります。

化粧品なんて近所のドラッグストアでも買えるし、デパートにいいのあるじゃん。

と思ったあなた。違うのです。

実は医療機関にしか取り扱うことのできない化粧品

があるのです。要は配合成分が違うのです。

有名なのはゼオスキンですかね。

ZO SKIN HEALTH | ゼオスキンヘルス
ゼオスキンヘルスのWEBサイトです。ゼイン・オバジが本当につくりたかった化粧品。スキンケアの分野で正解的に高い評価を得てきた、ゼイン・オバジ。彼は、35年以上にわたる研究から、“ZO SKIN HEALTH Circle”というスキンケアの新たな枠組みを誕生させました。

なんと、これらの化粧品は医師の診察が必須になってます。

病院来ないと買えないわけです。当然、高いです。

化粧水で言うとハトムギ化粧水の20倍くらいの値段します。

美容皮膚科の看護師は必要に応じて患者さんにこれらの化粧品をおすすめしたりします。

クリニックによってはインセンティブとかつくんでしょうか。私の所はありません。

これは看護師の仕事というより病院全体で売っている感じですね。

美容皮膚科についてはざとこんなところです。

③美容外科

出ました美容外科。〇〇美容外科とか看護師でなくても一度は聞いたことありませんか?

仕事内容いきます。

結論から言うと体をいじくり回してよく見せるのが仕事です。

皆さんが言うところの整形は全部美容外科のお仕事ですね。

二重手術豊胸脂肪吸引など。

身体に侵襲を伴う手術や、メス、カニューラなどを扱うのは美容外科の特徴です。

看護師の仕事はどちらかというとオペ看に近いのではないでしょうか…

1つの施術の単価も一気に高くなりますが、その分リスクも高いです。

看護師の給料は美容系では最も高くなります。そりゃそうだ。

年収でいうと500~700万くらい狙えるのではないでしょうか。

インセンティブが多いのも美容外科の特徴ですね。

個人的には美容外科で働けるメンタルの持ち主ならどこ行ってもやっていけると思いますよ。

以上美容看護師のお仕事についてざっとお話させてもらいました。

ちなみに求人数はダントツで脱毛クリニックが多いです。

次に美容皮膚科、美容外科と続きます。

他の病院辞めて美容の道に進んでみたい…というあなた。

まずは脱毛やってみて合いそうならより深く美容の奥深くに進んでみてもいいのではないでしょうか。

1回覚えてしまえば日本全国どこの脱毛クリニックでも働けますよ。

細かく言うと機械が違うとやり方も違うのですが、基本は一緒です。

総括

美容看護師の仕事はわかったよ。で、結局おすすめなの?コスパどうなの?

はい、お話させていただきます。私の偏った意見特盛の結論ですのでご注意

①日勤のみで病棟夜勤込み並みの給料がもらえる。

②とにかく患者さん=お客様第一。

ホテルマンやエステサロン並みに気を遣う。

だって高いお金払って自費診療で来ているから。

③激務では無いが忙しい。暇なことはほぼない。

基本予約制なので時間内に仕事を終わらせる必要がある。

④スタッフにおばさんはいない。20半ば~30半ば位のスタッフが多い。

⑤病棟のような陰湿さ、理不尽さはない。

罵倒されることもない。

が、仕事出来ないと空気である。

⑥まじめでテキパキ、サバサバ系の人は向いてる。

気利かない、どんくさい、大雑把な人はやらない方がいいかもしれない。私も向いてない側。

⑦無駄な雑務は一切ない。みんな定時で帰る。

⑧スタッフ同士は仲間というか、ビジネスパートナー

って感じ。雰囲気は悪くない。

⑨仕事量と人間関係、給料を総合すると、

平均かそれよりはマシだと思う。

少なくとも全くブラックではない。

⑩ここまで見て美容に興味があると思ったら、バイトから始めてもいいかも。美容 看護師 求人で検索してみよう。

いかがでしたでしょうか。

良いことも悪いことも感じたままに書いたつもりです。

人にこの仕事勧められる?と聞かれたら「YES」でしょう。

ただ他の仕事と同じく向き不向きはありますので、よく調べてからチャレンジしてみてください!

何かご質問があれば私のTwitterまでご連絡ください。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

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