転職は何歳から難しくなるのか?

看護

こんにちは。

今日は転職ネタについて、1つ書いてみようと思います。

結論:業界や職種によって異なる

タイトルで書いてしまいましたが、〇〇歳だから転職できる、できないというのを一言で言い表すのは不可能です。

なぜなら、業界や職種によって採用基準も平均年齢も異なるからです。

と言ってしまうとここで話が終わっちゃうので、もう少し話を絞ってみましょう。

例えば建設業の職人だと50代でも若いと言われたりしますが、一般事務で50代だと管理職か、経理系の専門職でもない限り転職は相当キツイです。

いわゆる「サラリーマン」と言われるような人が働く業種の総務・事務・営業系の一般社員の求人は、35~40歳が転職の最終ラインかなと思います。

その他、マネジメントやスペシャリスト系の経験、資格がある方は40歳を超えても管理職選考や専門職選考を受ければ採用される可能性は高いと思います。

日本の多くの企業は「メンバーシップ型」と呼ばれる年功序列型の組織が多い特徴があります。

しかし、グローバル化が進み世界との競争も激しくなる中、年功序列型の組織は時代の流れについていけず、減少傾向にあります。

代わりに、「ジョブ型」と呼ばれる欧米発祥の雇用を取り入れる企業も増えてきました。

「ジョブ型」組織は仕事と報酬の範囲がはっきりと示されていて、契約以外の事はやらなくていい代わりに報酬も上下しません。

「メンバーシップ型」の組織の場合、新卒もしくは若いうちに転職してきた人が多く、中途で年齢が高い人はあまり採用しません。組織のバランスが崩れるからです。

「ジョブ型」組織は要件を満たす人ならわりと年齢が高めでも採用されますが、効率化やIT化などで担当の業務がなくなるとお役御免になります。

転職を考える時、多くの方は年齢を気にされます。もちろん年齢も大事なのですが、もっと大切なのは職歴とスキルです。

年齢に見合ったスキルがないと、転職は厳しい

22歳で大卒1年目なら、何のスキルが無くても「やる気」「ポテンシャル」などで採用されやすいです。

第二新卒と言われる大卒後数年以内の方なら、未経験でも何とか雇ってもらえます。

20代後半になってくると、業界未経験で採用されるのは厳しくなってきます。経験上27~28歳が業界未経験最後のチャンスかも。

または業界の平均年齢が高く、未経験でも30代~の人が多いような業種なら採用される可能性は高いと思います。

これが30代になると、未経験お断りの業界が一気に増えてきます。

営業・人事・経理・企画開発などの仕事で業界・職種共に未経験の場合、よほど人手不足でない場合は採用されない可能性の方が高いと思います。

他の業界で上記の職種経験者で、業界のみ未経験ならスキルセットによっては採用される可能性はあります。

この辺が特にミスマッチの多い所で、30代まで別の業界・職種で働いていたがうまくいかず、事務系や営業に転職したいけど受からない・・・という方が多いです。

中でも事務職は「なんでこんなに多いの??」という位応募が来ます。なぜ皆さん事務職に就きたがるんでしょうか。。楽で簡単そうなイメージなのかな?

そもそも、「事務職希望」ってざっくりしすぎて採用側も応募者が何したいのかイマイチよくわかりません。

「事務職希望です!」って「運動したいです!」と言われてる感じで、この人がサッカーしたいのか、はたまた野球やバスケ希望なのか、書いてくれないとわからないんですよね。

次に、「経理希望です!」と書いてあったとしても、未経験だと1から教えるのも大変だし、経験者から応募があればそっちを採っちゃいます。

事務系の仕事はとにかく実務経験の世界なので、「PC教室通ってました!」とか、「MOS取りました!」と言われても、採用に結び付く可能性は低いです。無いよりはいいけどね。

もし今から未経験の業界・職種にチャレンジしたい方は、いきなり正社員・経験者優遇の職場に応募するよりは、準備をしてからの方がいいと思います。

準備と言うのは具体的には、今の職場で少しでも転職後にやりたい仕事に近い業務を任せてもらうよう上司に頼むとか、副業で事務のバイトから始めるとか、そういうことです。

事務職になりたいけどExcelもPowerPointもわかりません!という方は、PC教室通ったり参考書買って自分で表計算するところから始めてみるといいですよ。

チャレンジ精神のある方は、ベンチャーや零細企業に飛び込んでみるのもアリです。私も零細企業で事務・経理・人事・総務・営業なんでもやらされました。

実務経験があると、職務経歴書に書ける内容の厚みが増します。登記書類の準備、収益の計算、業者との交渉、求人掲載、面接から採用後の調整までやりました!と自信を持って書けます。

今の会社に入った時も、決め手は零細企業の時にやらされたことの中にあったので、当時は大変でしたが経験しておいてよかったなぁと思います。

大体めんどくさい業務程市場価値が高かったりするので、今の職場から転職する!と決めたのなら転職先で自分の市場価値が上がりそうな業務を積極的にやるといいんじゃないでしょうか。

ちなみに私がもっともおすすめしないのは内容の変わらないルーチンワークです。これは楽ですがキャリアアップ、スキルアップの上では完全な罠です。

5年後も10年後もスキルが全く貯まらないので、いざ転職しようとした時に詰みます。早急に違う仕事に変えるか、業務の幅を増やした方がいいと思います。

いつまでも受からない求人に応募するのはやめよう

どうしてもやりたい仕事があったとしても、受からなければどうしようもありません。

まずは自分ができる・採用される仕事に就いて、その中で休みの日に自習したり、最終的に目指すキャリアにスキルや経験を寄せた方がいいです。

たとえば事務職に就きたいのに飲食しか受からないという場合でも、店長やマネージャーになれば店舗運営やエリア管理を通してデータ分析、営業戦略などの仕事にもチャレンジできます。

シフト作成、在庫や人員管理なんかはまさに事務の仕事ですし、店舗ごとの季節の販売計画や販促の仕事は広報・企画に該当します。

おそらくどんな仕事でも、昇進したり視点を変えれば他職種の要素がどこかにあるはずです。

転職が難しい場合は最終的になりたい職種にいきなり就こうとせず、ある程度長期的にキャリアを積んでいくための計画を立てることが大事かなと思います。

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