こんにちは。
今日はADHDがやってはいけない・向いてない仕事について話します。
ADHDに向いてない仕事とは
ADHDの人がやってはいけない、最も向いてない仕事、それは減点法の仕事です。
「減点法の仕事ってなんだよ?」と思うかもしれませんので説明します。
減点法の仕事とは、ずばりミスが許されない・完璧にこなすことが当然・ワンミスで致命傷になる仕事のことです。
ぱっと思いつくもので言うと工場・事務職・銀行員・運送業など。
工場の製造ラインで不良品を出したら大変なことになります。事務職も仕事が100%できて当たりまえの世界です。
その代わり、仕事の量自体は最初からある程度終わりが見えており、急に夜中まで残業!みたいなことは少ないです。
銀行員は正直仕事内容がよくわかってませんが、人様のお金を預かり運用するという立場上、正確で緻密な仕事が求められるはずです。
運送業も時間通りに配送物を届けて当然、という仕事です。早く届けても感謝されませんが、遅いとぶち切れられます。
もしお客様の荷物を紛失・破損でもしたら大問題です。弁償できるようなものならいいですが、替えが効かないタイプのものだとゲームオーバーです。
同様の理由で郵便屋さんもキツイい仕事だなあと思います。毎日何百通もの郵便物を正確に届けないといけないわけですから。
これらは完璧に出来て当然、かつワンミスで大炎上するトラブルに発展しやすい仕事です。
もしADHDの人がこれらの仕事に就くと、ミスをやらかしまくり、チームや社内全体に損失を与えるトラブルメーカーになりがちです。
私がこれまでに経験した仕事で一番向いてないと思ったのは、工場のライン作業。次が事務職です。
工場はとにかく仕事が退屈で、つまらない。この一言に尽きます。つまらないので集中力も持たないし、時間が無限に感じます。
ADHDの人は興味が持てないことにはまったく集中できない傾向があります。
特に同じ作業を淡々と、無言でやるような仕事は相性がめちゃくちゃ悪いです。
事務職は工場のラインほどつまらなくはないですが、どちらかというとマルチタスクの苦手さが原因で炎上します。
中小企業の事務員は、とにかくやることが沢山あります。事務員というより、もはや何でも屋に近いでしょう。
受付・会計・書類作成。関係各所とのやりとり、郵便物の記入~発送。備品の発注・在庫管理。来客対応。電話応対。買い出し・清掃・その他あらゆる雑務をやることになります。
1個1個の仕事の難易度は高くないため、時間に余裕があって、1個ずつやればミスなくできます。
しかし、現実には限られた時間内でこれらの業務を同時に、かつ正確に、さらに素早くやることを求められます。
大企業は分かりませんが、中小企業の事務員さんはマルチタスクという面ではめちゃめちゃ優秀です。
もしあなたがADHDなら、減点方式でミスが絶対に許されない・ワンミスで職場に居られなくなるようなリスクのある仕事は避けた方がいいです。
じゃあ、反対に何の仕事が向いているのか?それは次に書いていきます。
ADHDに向いている仕事は?加点法の仕事を探そう
最初にはっきり言っておきます。正直ADHDだからこの仕事が向いている・天職!みたいな仕事はありません。
本当にそんな仕事があったら、ADHDの皆さんは皆その仕事に就いてると思います。
私が30数年生きてきて出した結論は、凡人はADHDだから有利な仕事というものはなく、あくまでも他の仕事をやるよりはマシなものがある、ということです。
ネットで「ADHDに向いている仕事」と検索するとよく出てくる仕事に、起業家・学者・芸術家・エンジニア・スポーツ選手などといった職種が出てきます。
ちょっと考えてみて欲しいんですが、学者や芸術家で食っていける能力があるならとっくにそうしてると思いませんか?
スポーツや芸術などの一芸に秀でていたり、能力が高くアカデミックの世界で生きていけるADHD民の方ならいいですが、大抵の人は凡人です。
前に無料の適職診断を受けたことがあるんですが、結果は芸術家タイプでした。
いや、だから芸術家じゃなくて、芸術のできない芸術家タイプで平均以下の能力の人に向いてる仕事は何かって聞きたいんだよこっちは。という気分になりました。
特定のスキルがある方は、そのスキルを活かして活躍できる職場で働くのが一番だと思います。
しかし、これといったスキル・資格・能力がない人は何の仕事をすればいいのか。これが書いてある本やホームページがどこを探してもないのです。
ここからは、比較的ADHDでもなじみやすい・減点法の仕事よりはマシだと思える職種を紹介します。
仕事選びの原則としては、加点法の仕事です。さっき話した減点法の逆ですね。
凡人向け・加点法の仕事紹介
例を挙げると、飲食業・接客業・営業・ライター・清掃など。
まず飲食業ですが、お客さんが沢山くれば来るほど稼げます。店頭で呼び込みに成功すればお客さんが来るし、最悪失敗してもお客さんが来ないだけです。
これが開業したばかりの自分の店なら話は違ってきますが、雇われならお客さんが来なくてもクビになることはありません。
もちろん上司には怒られるでしょうが、お客さんを呼べて、売上を上げれば一気に逆転可能です。
雇われの場合、飲食店は大体予算という名の売上ノルマがあります。それさえ達成していれば、多少の失敗やトラブルは大目に見てくれます。
これが自営業ならノルマもないし、自分で売り物や値段も全部好きなように決められるので最高です。代わりに赤字で潰れるリスクがありますが。
飲食店の仕事のデメリットは、正直忙しいです。暇で稼げる飲食店は見たことないですね。マルチタスク要素も沢山あります。
ホールならお客さんの案内・オーダー・飲食物の提供・ドリンク作り・会計・周りへの指示出しを同時にやる必要があります。
私が働いたことがある飲食店は、その日ごとにポジションが分かれてオペレーションがきちんとしていたこと・全ポジション経験したのでどこでも働けたため、意外と楽しかったです。
これがホールと調理を全部やらされる・オペレーションがめちゃくちゃだと地獄だと思います。
もちろんADHDなのでミスはしまくってました。ビール6杯の注文に対して5杯しか持って行かない、みたいなミスが多数。
でもビールの追加なんて1分以内に作れますから、謝罪してキンキンのビールをすぐ持って行けばリカバリーできます。
飲食の仕事は人の命に関わることもないですし、失敗しても大体なんとかなります。マニュアルはありましたが、その通りになんて絶対いかないので、自由度はそれなりにあります。
お客さん側の失敗は飲食物・お金・接客態度が9割なので、お金の部分で間違えなければ大事故は防げました。
会社側の失敗はほぼ売上・人に関することです。売上さえ達成していればあとは注意されるくらいで済みます。後はバイトの大量離職とかがなければ…
あ、あと残業はヤバめです。月平均40~80時間くらいは覚悟しといた方がいいと思います。
接客業のメリット・デメリットも飲食とほぼ同じですね。
人の命に関わることはないし、商品があるなら最悪返金・返品とクレーム対応で何とかなります。とにかく売上を作れるかどうかが大事です。
営業も売れれば正義というところは同じですね。飲食・接客は店舗の中で働くしかないですが、営業はより自由度が高いです。
出先にいる時は誰も見てないので、好きなタイミングで食事や休憩が取れます。スケジュールを自分で組み立てられる人にはおすすめです。
商談の数字間違いやスケジュール管理・情報の食い違いなんかがあると炎上するリスクはあります。
ライターは私のようにブログを書く人もいれば、紙媒体やネット記事を書く専門の方もいます。
文章の書き方は最低限のルールが守れれば後は自由です。独特な文章の方がウケる場合もあるし、何が正解かは分かりません。
失敗した場合のリスクは誰も読まないだけです。一番リスクが低い仕事かもしれません。
ただ受注した仕事の場合は納期・誤字脱字がないこと・クオリティ・売上などが求められますから注意です。
リスクの低さで言うと、清掃もトップタイかもしれません。
清掃は文字通り依頼された場所をキレイにするのが仕事です。成果が目に見えるので、一番わかりやすいです。
時間とクオリティさえ守れば掃除のやりかた・進め方・使う物なんかは自由なことが多いです。
失敗しても謝罪・指摘されたところをキレイにすれば終わりです。人命も関係ないし、飲食のように食品ロスもありません。
社会的にはハイクラスな仕事ではありませんが、やってみると結構面白いです。
同じところをルーティンで清掃する仕事より、依頼ごとに現場が変わるタイプのほうがADHD向きだと思います。
いかがでしたでしょうか。
アルバイト含め色んな仕事をやってみたことがありますが、一番楽しいと思ったのは飲食の仕事です。
ただ、長時間&肉体労働なので、若い時はいいですがオジサンになってから続けるのはかなりキツイと思います。
もし私と同じADHDの方が仕事を探される場合は、減点法の仕事は避ける・加点法の仕事を探す・興味関心が続くものを選ぶことをお勧めします。
その中で独立を目指せる・スキルや資格も取れるような仕事だと尚いいですね。
それでは。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
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