こんにちは。Kです。
皆さんがブログを見てくださったお陰で合計収益が248円になりました。
あと2円で私の好きなセブンイレブンのアイスカフェオレLを飲むことが出来ます。
最近のコンビニは機械で豆から挽きたてのコーヒーを入れてくれるので大変美味しいです。
ブログを書くようになってもTwitterのフォロワー数は特に変化ありませんね。
細々とやっているブログですが、今後とも温かい目で見ていただけると幸いです。
では本題行きましょう。
新しい職場で最初に覚えることです。
一応新卒で入った時を想定して書いてますが、転職してもそんなに変わらないですね。
いただく質問で最も多いのは、『仕事を早く覚えるにはどうしたらいいですか』です。
これはその人によって手技でつまづいているのか、知識でつまづいているのかなど違いますので詳しく話を聞く必要があります。
ですが、そもそも仕事を覚える段階に入る前にまずやることがあります。
もしあなたの職場が研修やオリエンテーションがしっかりしている病院ならこれから話すことは飛ばしてもいいです。
これからお話しする内容は説明がしっかりしている病院なら当たり前の事ばかりです。
しかし、中には人手不足や過剰な激務で入職してすぐ現場投入して名ばかりOJT(オンザジョブトレーニング。働きながら覚えろということ)のところもあります。
残念ながら『当たり前』もできていない職場は看護業界では珍しくありません…
その場合は仕事そのものよりも、仕事のできる体制を整えることが重要なのです。
では仕事そのものを覚える前に、優先して覚えるものから順にいきましょう。
①人の名前を覚える
まずはここからです。同僚・先輩・上司の名前は最初のうちに覚えましょう。
なぜ大切かと言うと、名前覚えてないと露骨に仕事が遅くなるからです。
看護師はあっちこっち歩き回ります。同じ階はもちろん、違う階にも行きます。
それなりの規模の病院なら1フロアでも誰がどこにいるかすぐに分からなくなります。
『あのー』『すいません』『ちょっとお聞きしたいのですが』とかでも何とかならないことはないですが、それは近くにいる人に聞いても事が済む場合です。
仕事をしていると、特定の〇〇看護師に依頼や確認、報告をすることが多いです。
名前を知らないといちいち他の人から伝言ゲームをしないといけなくなりますし、大幅に時間ロスになります。急ぎの用事の時なんか最悪です。
新卒で自分の直属の教育係になった人はすぐ覚えられると思いますが、自分の部署にいる看護師、自科の医師などの名前を全員分覚えるのは多少時間がかかります。
私は新卒・転職問わず人の名前はメモしてでも最初のうちに全員把握します。
胸に名札を付けている人なら見ればすぐ分かりますが、意外と裏返しだったり付けてなかったりします。そういう場合は聞きやすい人に『すいません、あちらの先輩のお名前が分からないのですが…』
と自分から聞きましょう。最初なら新しい人ということですんなり教えてくれるはずです。
これがOJTや業務に入ってしまうと、相手も忙しい中いちいち足を止めてられないため名前を聞かれるだけでイラっとする人が出てきます。(実体験)
次でも紹介しますが、スタッフの名前と物品の位置、施設の構造は最速で覚えて下さい。
当たり前すぎて誰も言わないかもしれませんが、注射のやり方~とか記録の書き方~よりも
よっぽど仕事の効率に影響します。
②物品の位置と使用後のルールを確認
人の名前の次に最速で覚えた方がいいもの、それは物の位置と名前。
それら物品達の職場ごとのローカルルールです。
病院では基本的に衛生物品は使い捨てです。
例えば注射のシリンジ。私の職場では1/3切ったら箱から補充していました。
新しい箱を開けたら黒マジックで印をつけます。この箱は開封済みという意味です。
職場ごとに物がどのくらい減ったら補充するか・開封済みの物品の処理などは全然違います。
物品を使ったらどこに捨てるのか・無くなったらどこから補充するのかも必ず確認してください。
血圧計やトレーなどの使い捨てでないものは消毒して元の位置に戻すことが多いです。
病院ごとにローカルルールがありますので、元の位置・使用後の手入れ方法はセットで覚えて下さい。
業務に入り始めた時にこれらの事が分かっていない場合、あなたが一番苦労することになります。
いちいち物の場所から使用後の後始末まで誰かに聞いて回るのは疲れますし、時間の無駄です。
汚染したリネン類の処理方法・新しいリネンの置き場所・補充方法も後回しにしがちです。
毎日使う物・高頻度で使う物から覚えていきましょう。
③施設の構造と部署ごとのルールを確認
3つ目はこれです。
あなたが配属された部署(フロア)の構造は毎日来るところですから、比較的早く覚えられるでしょう。問題は毎日使わない場所です。
例えば検査室。
病棟なら毎週・毎月採血がありますね。または臨時で採血のオーダーが入った後、検体を検査室まで届けに行くわけです。
定期の採血なら看護補助者さん等が行ってくれるかもしれませんが、臨時の場合は大体自分で届けに行くことになります。
病院は外来の患者さんも来るところですから、各所にフロア案内が貼ってあります。
それを見れば検査室まではおそらく誰でも行けるのですが、問題はその後です。
検体はどこに置いて誰に渡せばいいのか?
検査室には休日でもない限り必ず誰かいますから、聞けば教えてくれます。
血算や生化学のシリンジなら検査課の人に渡せばそれで終わります。
しかし、血液培養や血液ガスなど、すぐに検査しないと結果が変わってしまうものもあるのです。
検体は専用の機械にセットして検査するんですが、初見ではまず分かりません。
これも人がいれば聞けますが、夜間や休日は自分でやる場合もあります。
先輩や上司は『これ検査室持ってっといて』などと軽く言いますが、
分からない場合は必ずその場で検体の処理方法を聞いておいてください。
患者さんの検査の場合も同様です。
レントゲンやCT,消化管内視鏡などの検査へ『〇〇さん連れてって』と言われても、すぐに身一つで連れて行くのは危険です。
親切な先輩なら『同意書も一緒に持っていってね』などと教えてくれますが、そんな人ばかりではありません。これもその場で行き帰りのルールを必ず確認しましょう。
検査後も油断してはいけません。『検査が終わったら検査室から電話くれてお迎えにいく』
のが当然だろうと思っていると検査は終わってるのに患者さんが待ちぼうけなんてパターンもあります。連絡くれないんかーい。
とにかく病院は罠だらけなのです。
④残業届の申請の仕方
4つ目はこれです。
仕事がほとんど定時で終わって残業届を書く方が稀な場合は別ですが、
残業届の申請方法を最初の頃に教えてくれない職場は黒認定です。
『上の人間が残業してるのに申請していない』
『上の人間は残業届を出しているのに若手は認められない』
『誰も口にしないが、残業届を書いてはいけないという空気が蔓延している』
これらもアウトですね。
『病院が赤字のため2時間残業したけど申請できるのは1時間まで』
これも本来はアウトですが、現実を考えてギリギリ許せるラインでしょう。
法的には『法定労働時間を超えて働いた場合は全て残業』です。
もしあなたが残業しているにも関わらず残業代の申請すら教えてもらえない場合は、
聞きやすいスタッフにこっそり聞いてみて下さい。
『この病院の残業申請ってどうなってるんですか』と。
『新卒のくせに残業代もらえると思ってんの!?』みたいな返事が来たらその場は諦めましょう。
少なくとも真っ当な病院である可能性は減りましたので、
あなたが残業した時間・何時から何時まで働いたか・その時間何の業務で残業したか・残業申請しようとしたができなかった理由と内容をその日の内にノートや日記帳に記録しておきましょう。
日記は法的証拠になりますので何かあった時にまとめて残業代をもらえる可能性があります。
何もしないで先輩や上司の言いなりになった場合、泣き寝入りが確定してしまいます。
ここまで覚えたら、ようやく本来の看護業務を覚える段階に入ります。
実際は忙しい中毎日の業務をこなしつつ、ローカルルールも覚えながら時間が過ぎていくのが現実なんですけどね…
全体を通して注意してもらいたいのは、
その職場ごとの『ローカルルール』がかなり厄介だということです。
『ウチのやり方はこうだから』などと根拠もなく、ネットにも看護の教本にも書いてないような事が平然とまかり通っているからです。
教科書的には合っていても、『ウチのやり方と違う!誰に教わったの!?』などと揚げ足取りに遭う可能性がありますので気を付けて下さい。
病院には必ず部署ごとに分厚いマニュアルがありますので、早めに中を確認しておくといいですよ。
それでは今日はこの辺で。
看護業務の習得の仕方についてはまた別記事で書こうと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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