【病棟】【昇進】看護師のキャリアを考える【訪問】【独立】

看護

こんばんは。Kです。

3日ほど更新できない日が続いてしまいました。

毎日仕事してブログやインスタ、youtubeも投稿更新し続ける人はすごいですね。

私は1回サボると一気にやらなくなるタイプなので気を付けたいと思います。

では今日の本題行きましょう。

看護師のキャリアプランについてです。

私は社会人上がりで看護師になったので、現在も看護師としてのキャリアは全く浅いということを先に申し上げておきます。

キャリアプランというと、一般的には自分自身の働き方について、将来どのようなあり方を目指すかという具体的な目標を立て、目標達成のための計画を立てることを意味します。

私が言う看護師のキャリアとは、『看護師としてどういう働き方をしていくか』ということになります。

女性の場合は結婚・妊娠・出産・転居など人生の節目になるライフイベントが沢山あります。

結婚を機に看護師を離れる~という方も多いと思います。それはそれでいいのです。

もちろん結婚・出産してもバリバリ働く方も沢山いらっしゃいますね。良いことだと思います。

私のような男性看護師も徐々に増えつつあります。

そんな看護師事情ですが、キャリアについて詳しく話す前にデータの整理をしてみましょう。

看護師って何人いるの?

日本で今現役で看護師として働いている方の数は137万人ほど。

出典:『平成29年 看護関係統計資料集』日本看護協会出版会編集

潜在看護師数は約70万人前後いるのですが、有資格者でこれほど現役を離れる方が多いのは看護師くらいじゃないでしょうか…保育士とかも多いのかな?

毎年行われる看護師国家試験。

合格者は例年5万5千人ほど。合格率は概ね90%前後で推移しています。

東京アカデミーHPより引用

看護師国家試験合格率・日程・ボーダー | 看護師国家試験対策講座 | 東京アカデミー (tokyo-ac.jp)

そして、看護師の離職率

平均すると10~11%

日本全体の正規雇用者の離職率が15%ですから、意外と?低いんですね。

Twitterで地獄のような職場環境で働いている人のtweetを見るともっと高そうです。

さて、ここまでのデータをまとめてみましょう。
・現役の看護師は140万人近

・資格あるけど働いてない人は71万人

・新卒で入ってくるのは約5万5千人/年

・辞める看護師は毎年10%前後≒約13万人

・13万ー5万5千≒-7万5千人

つまり看護師として働く人は毎年5.3%ずつ減ってる計算になりますね。

そりゃ潜在看護師増えるよね。嫌になって辞めちゃう人も多いよね。と


実際は辞めて転職する人・潜在看護師から復職した人も入れなければいけないので正確な数ではないです。超ガバガバ計算です。

しかし大まかな計算でも看護師は需要>供給となっているようです。

看護師の深刻な人材不足の現状|看護の人材確保に向けたおすすめの対策とは? | 採用マーケティングツール「採用係長」 | 採用アカデミー (saiyo-kakaricho.com)より引用

仕事柄不況に強い上に絶対無くならない仕事なので就職はさすがの強さと言ったところでしょう。

看護師として生きていく限り、飢え死にはしなさそうだということが分かりました。

どちらかというとブラックな労働環境で心身が潰れるのを心配した方がよさそうです。

私はゴリゴリの文系なので数字は苦手なんですが、興味のある所から数字を追っていくと苦手感なくやれますね。また1つ勉強になりました。

次いきましょう。

実は最初の配属が看護師人生を決める

出オチというか、文字通りの意味です。

一般の就活では文系大学生は大体営業に配属になります。

一部は人事になったり、簿記やIT資格持ってれば経理とか情報系の部署になるかもしれませんが。

理系は各々の専門分野の部署に行くでしょう。

医療系で行くと、医師は研修医時代に自分の専攻を決めますよね。消化器外科~とか、精神科~とか。

基本的に決めた科でブレずに食べていけますよね。

介護福祉士は当然介護だし、理学療法士はリハビリ作業療法士も作業療法

薬剤師は薬局臨床検査技師は検査室放射線技師は放射線室。…あれ?

看護師は…?

ざっと思いつくのを挙げてみましょう。

病棟・外来・手術室・透析室・内視鏡室・検査室・訪問看護・美容

新卒で行きそうなのは大体この辺でしょうか。バラバラですよね。

病棟と手術室って、同じ看護師が配属されるってだけで仕事内容は砲丸投げとフルマラソンくらい違います。砲丸投げとマラソンはどちらも陸上競技ですが全然違いますよね。そんな感じ。

そうです。看護師は配属先によって仕事が全然違うのです。

医師の場合、研修中に色んな科を回ります。

最終的に自分が行きたい科を自分で選ぶことができるのです。

それなのに看護師は配属が入職した段階で強制的に決まってたり、希望は取っても聞いてもらえないとが多々あります。

配属って人生でかなり大事な局面だと思いませんか?

私が見てる限り、病院選びは慎重なのに配属はめちゃくちゃというよく分からない現象が当たり前になっていて、誰も疑問に思ってない気がします。

看護学校では未だに最初は急性期!救命救急!外科で経験積め!三年は絶対!』のような価値観がはびこっている所があります。

私の母校もここまで酷くはなかったですが『まあ急性期いくよね?という空気はありました。

冷静に考えたら、みんながみんな急性期に向いてるわけじゃ無いのが当たり前だと思うんですが。

医師になる人がみんな外科行きますか?行かないですよね。

看護師も行きたい科に行きたい人が入れる制度にすればいいのになあと常々思います。

ちなみに私は透析室に配属されたのですが、『ここは新卒が来る場所じゃない』と言われました。

いや、配属したのお前やん(笑)とツッコミたくなりましたが。

まあぶっちゃけ透析に関しては病棟から来ても手術室から来ても仕事は覚えられます。

ただ転職して透析やりたい!となると未経験者は結構弾かれます

そして透析から病棟や手術室に行くのはかなり大変です。

透析は透析の機械を扱う関係上、特殊な仕事になるので技術のノウハウが他の部署でほとんど生かせないのです。腎臓が悪くなると全身状態が悪化するので全身管理の知識は役に立ちますが。

数年透析やって看護師経験としては3~4年目だけど病棟は初めて…となると実質1年目とそう変わらないので周りの理解が無い場合ボコボコにされる可能性があります。

看護師には異動があります。

異動は病院ごとの規則や人手不足の状況によるんですが、『必ず3年目までに1回異動ね』

〇階看護師離職して足りないから来年からアンタ〇科

なんていうことが当たり前のように行われています。

せっかく積み上げてきたキャリアが0になるとは言いませんが、また勉強し直しになるのです。

勉強好きで何でもできるジェネラリストになりたい!な人ならいいですが、

1つの科でじっくり学びたい人に異動を突き付けるのはどうなの…?とも思います。

あなたのやりたいことは何ですか

最初に言っておきます。『あなたの看護』とか、『看護観が~』という話ではないです。

看護師免許は便利な資格です。有効期限はないし、割と色んな分野で働けます。

最初の3年は嫌でも病棟で働かないといけない』みたいな暗黙の了解は呪いのようなもので、

実体はどこにもないのです。

病棟はあらゆる看護技術と知識が要求されるので、今後の仕事に活きると言えばもちろん活きます。

ただ心身を病んで薬飲んだり通院しながら仕事に行くような無茶するぐらいならさっさと転向した方がいいです。

美容行きたいなら美容行ってもいいし、訪問やりたいなら訪問やればいいだけの話なのです。

転職の際に障壁となるのが、『看護師経験〇年以上』ですが、これは採血や点滴など、ある程度の技術を持った人を募集しているということであって、『病棟で〇年以上働いてから出直してこいや』ではないのです

例えば3年後、5年後も看護師免許を使った仕事をしているなら、その時にやりたい仕事に合わせてキャリアプランを逆算して異動なり転職する。または今の部署で働きながら勉強する。など

病院の都合で使われるのではなく、自分の意志でやりたい仕事のある方向へ動くことが大切なのではないでしょうか。

やりたいことがある』あなたはノートや紙に書き出してみて、そこからどんな仕事をしたいか練っていくのが良いと思います。

やりたいことが分からない』というあなたは、『絶対やりたくないこと』を消去法で消していくのもアリです。

ちなみに私は『今この瞬間も医療を必要としているのに受診に至っていない人を医療につなげる

医療を必要とする人がいつでも・気軽に必要な医療を受けられる』ような仕事がしたいです。

仕事で言うと訪問系になるんですかね。

もしこの記事をこれから就職する看護学生さんが読んで下さっているとしたら、

最初の配属は少しでも今、もしくは将来やりたい仕事につながる所にしてみてください

新人さんもまだ若い分キャリアは積みなおせますから、今の配属先で仕事を覚えつつ、自分の将来設計について考えてみるとよいかと思います。

それ以外の方も、この記事を読んで自分のキャリアプランについて少しでも参考になっていただければ幸いです。

それでは今日はこの辺で終わりにします。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

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