こんばんは。Kです。昨日は念願のワクチン接種係になってきました。
Twitterで質問のあった「ワクチン接種係の仕事内容」についてお話します。
といってもそんな難しいことはないのですが・・・
自衛隊大規模接種センターでは、出勤して朝最初にランダムな配属先に割り振られます。
ワクチン接種係に当たるのは1/2~3くらいです。
そのワクチン接種係も、
①実際にワクチンを高齢者に打つ人
②バックヤードでワクチンを解凍→シリンジに詰める人
に分かれます。
②になるとその日1日人にワクチン打つことはないです。
私は①なので指定のブースでひたすら接種1時間→接種補助1時間→接種・・・
という1日を過ごしました。
接種は8つのブースに分かれます。そのうち指定のブースに配属されます。
必ずペアの看護師と2人1組です。私の相方は臨床を離れた主婦の方でした。
当然注射経験も数十年前。かなりオドオドしていました。
現場では何の説明もなしに「あとはよろしくお願いします」と言われて放置。
お互い挨拶して物の配置や手順を決めていきます。やるしかない。
時間になるといきなり患者さんが入ってきます。
とりあえずその辺に貼ってあるマニュアルやら何やらを見て見よう見まねで接種スタート。
①患者さんが外の案内係から案内されてブースに入ってくる
②「お荷物はこちらに置いてください」と案内。黄色のファイル(予診票とか入ってる)預かる
③椅子にかけてもらう。接種係は名前確認→予診票の名前と照合。打つ場所左右確認。
④アルコール不可か確認→消毒→肩峰と腋下上縁の交差するところに90度で筋肉注射。
⑤手のしびれないか、迷走神経反射ないか確認→接種終了。針は足元のBOXに破棄。
⑥接種補助者がワクチンのロットシールを予診票と台紙に貼る。経過観察時間記入。
⑦患者がブースから出る。次の接種の準備。
ちなみにワクチン接種後は入浴可。アルコール不可。強めの運動は不可。です。
擦る/揉む/強く押すとかもダメですよ。患者さんに伝えましょう
一通りの流れは以上になります。
文字だけだとわかりませんが、接種係はほぼ「ワクチン打つだけ」です。
接種補助係はシール貼って、時計見て経過観察時間書いたり(最低15分~30分)します。
1時間接種係やると、次は接種補助の人とバトンタッチです。
私も筋肉注射は仕事で使わないので最初は緊張してましたが、3人くらい打つと慣れます。
イギリスでは一般人も研修受けて打ってるくらいですからね。
ワクチンは10本1セットで運ばれてきます。
無くなると自衛官の方がこっそり用意してくれます。
ただ打つのもヒマなので何セット打ったか、自分の回数を数えてみました。
1時間当たり平均25~30本ペースで打ってましたね。
ノルマはないんですが、高齢者がどんどん並んでくるので、遅いと
自分のブース前が長蛇の列になります。
午前中は2時間で46本、午後は私の交代の人が来なくて4時間99本打ちました。
午後は打ちすぎて気が狂いそうになりました。
慣れたらだれでも1人1分前後で打てるようになります。
接種係で注意することは、
①抗凝固剤内服中の高齢者
②接種後の迷走神経反射
主にこの2つです。アナフィラキシーないじゃん!と思ったあなた。
実はアナフィラキシーリスクのある方は予診で弾かれて別の場所で接種になります。
だからと言ってリスクを考えないのはいけませんけどね。頭の中には入れときましょう。
①の方は黄色のファイルに抗凝固剤内服中と書いてあるので確認してください。
実際注射すると血液が流れてきたりするのですぐわかります。洋服に付けないように。
②は高齢者の様子をよく確認して、ブースを出るところまで案内してあげてください。
ワクチン接種係の仕事についてはこんなところです。ご質問などあれば
私のTwitterまでDMお願いします。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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