こんにちは。
みなさんは受験に関するエピソードはありますか?
無能伝説~高校受験編
ブログを読んで下さってた方はお気づきかと思いますが、私は相当なポンコツです。
元から怠惰かつ無能だったので、自信を持つこととは無縁の人生でした。
小学生の頃は体育・音楽・図工が壊滅的。中学の頃は全教科壊滅でした。
中1から勉強ができない→勉強自体嫌になり素行が悪くなる→学年の先生に嫌われる→余計勉強しなくなる、のループ。
おかげで内申点は20台前半でした(内申とは、9教科の評定を全て足した数字のこと。各教科最高で5×9=45が最高。)
内申20台前半がどれくらいヤバいかというと、中3の三者面談で「Kくんの志望校への進学は全て厳しいです」と言われるほど。
私の志望校は偏差値で言うと50~58。担任から提示された高校の偏差値はBF(ボーダーフリー)でした。
みなさんBFって知ってますか?実は偏差値って35までしかないんです。BFとは、偏差値35以下のことです。
その当時勧められた高校は、どれも地元じゃ名の知れた不良や、札付きのワルが行くところ(仮称:極悪高校)でした。
こんなところに行ったら、いじめられるどころか犯罪に巻き込まれると思いました。
しかし、私はどうしても勉強する気になれないまま高校共通入試を迎えたのです。
振り返ると、勉強する気になれなかったのには理由がありました。勉強してなさすぎて、どこから手を付けていいか分からなかったのです。
勉強というのは積み重ねの連続です。例えば、ひらがなが分からないのにカタカナ、漢字を覚えるのは難しいですよね。
カタカナ・漢字が分からないときちんとした文章を書けなくなってしまいます。
数学も四則演算・九九・分数の計算を小学生の時にきちんと習得しておかないと、中学に入ってから詰んでしまいます。
極端な話、小学生の時から勉強しないまま中学3年生になると、約9年分の勉強をやり直さないといけなくなるのです。
小学生の時から中3まで頑なに勉強しないような人は、当然9年分の勉強をやり直したりしません。結果、受験では勝てなくなります。
私も中学校3年分の勉強をサボったツケが推薦・一般入試ともに回ってきました。
推薦は極悪高校しか行けなかったので使わない事にして、一切勉強せず一般入試を受験。その結果で行ける高校に入学することにしたのです。
結果、偏差値40の準教育困難校へと進学したのでした。
準教育困難校への進学
進学したのは、偏差値40の誰も名前を知らないような高校でした。
家からも遠く、小中の同級生も誰1人進学しなかったようなところです。
中学校の友達は好きでしたが、なんとなく知ってる人と同じ学校に行くのが嫌でここを選んだのです。
この選択が、私の人生を大きく変えたような気がします。
私が子供の頃は、小学校・中学校共に学区制と呼ばれる制度で行く学校が決まっていました。
簡単に言うと、A地区に住んでたらA小学校とA中学校。家がB地区ならB小学校・B中学校に行かなければいけなかったんです。
結果、学力に関係なく人が集まるので、かなりカオスな環境になります。
上は東大や慶応大学に行く生徒がいる一方で、下は窃盗・恐喝・障害・覚せい剤で逮捕されるようなやつが一緒に過ごすのです。
しかし、高校からは公立であっても入試の結果で自分の学力に合ったところに行きます。つまり似たようなやつばっかりになります。
上は志望校に入れず仕方なく来た人・お金の関係で私立に行けなかった優等生がいますが、下はほとんどドングリの背比べです。
高校に入ってびっくり仰天しました。
なんと、九九が言えない・be動詞が分からない・簡単な漢字が読めないレベルの生徒が結構な割合でいたのです。
ついでに、授業中50分席に座っていられない・授業中ずっと隣の奴と大声でしゃべってる・マンガ・ゲーム・弁当食ってるやつまでいました。
トイレに行けばタバコ吸ってるし、音楽室でXXXするやつがいて、なぜか現役ホスト・宝石商・居酒屋の店長までいました(笑)
当時のネタで言うと、漫画「ルーキーズ」や「ビー・バップ・ハイスクール」もびっくりの世界だったのです。
中学でほとんど勉強しなかった私もクソバカですが、それに勝るとも劣らないツワモノたちがこんなにいるなんて!
カルチャーショックを受けたことを今でも覚えています。
私の出身中学も平均よりは荒れてましたが、学校自体は厳しかったおかげで秩序は保たれていました。
今なら一発アウトの体罰・懲罰も平気で行われてました。先生に頭をぶっ叩かれる・ビンタ・ホウキでケツバット・恫喝・雑巾がけなど朝飯前です。
おかげで曲がりなりにも体育会系のノリと礼儀は身につけました。これが高校では役に立ちます。
しかし、高校ではギャル・ヤンキー・半グレみたいな生徒が我が物顔で闊歩しています。
さすがに周りがヤバすぎて「こうならないようにちゃんと勉強しよう」と思ったのです。
インテリヤ〇ザのポジションを目指す
このルーキーズさながらの学校で生き残るために、私は考えました。
まず第一に、いじめられないこと。犯罪に巻き込まれないこと。勉強もしたかったので、勉強しても不利にならないポジションを得ること。
「ガリベンくん」では勉強はできるけどいじめられそうだったので、却下。かといってワルとつるんでも悪の道に流されるので却下。
そこで、運動部に入り学校内カーストを確保しつつ、勉強をワルに教えることでワルからも一定の支持を得るポジション取りをすることにしました。
私はこれを自分の中で「インテリヤ〇ザ」と勝手に命名。この戦略がヒットし、3年間いじめられず、ワルにも誘われずに済みました。
まあ結局麻雀にハマって毎週麻雀漬けだったんですけどね。
偏差値40の高校だったので、授業のほとんどは中学校の勉強の復習から始まりました。おかげで中学の勉強をまるまるサボった私には都合がよかったです。
運動部は弱小・かつ部員3人の所に入りました。幽霊部員の先輩と私しかおらず、1年ちゃんと練習したら翌年部長に。無事自分だけの部室と部長の肩書をゲットしました。
周りが勉強しないやつばかりだったので、ちゃんと宿題をやって定期テストの勉強をするだけで通知表の成績は爆上がりしました。
何なら時間通りに学校に来て、50分間席に座ってるだけでまっとうなヤツ扱いです。それほど遅刻・早退・欠席するやつが多かったんです。
あえてランクを落とした場所でがんばることで無双するやり方がある、ということを学んだのはこの時でした。
準教育困難校でも、大学への推薦枠はなぜかMARCHの枠が1つありました。大学受験勉強は最短で突破したかったのでその枠を狙ってたんですが、失敗。
結局一般受験でセンター試験・個別入試を受けて大学に入りました。ビリギャルみたいに有名校は無理でした。
まとめ
何度か中高のエピソードは書いてますので、またこの話か…となった方はすいません。
これも今ふと思ったんですが、教育困難校の先生たちはいい人が多いです。中学は本当にクソでしたが高校は優しかったなあ。
なぜだろうと考えてみたんですが、おそらくちゃんと授業を受ける・テスト勉強する・宿題をやってくる生徒が少なすぎたからではないでしょうか。
ヤンキーがゴミ拾いをしただけでなぜか賞賛される現象と同じで、ヤバいやつだらけの学校でやることやってたら褒められた、ということだと思います。
他の人から見たら「当たり前だろ・甘やかしすぎ」と言われそうですが、この時の経験のおかげで努力は認められるのかも?と思えるようになりました。
職員室に質問しに行くと、どの先生もウキウキで答えてくれました。何なら補習プリントを刷ってくれて、クッキー付きで返ってきます。
テスト範囲も「ぶっちゃけここ出ますか?(笑)」と聞いたら「言えないけどあんまり出ないかも」くらいは教えてくれたり。あざっす。
受験は日本中の学生と勝負するので綿密な下調べ・十分な勉強量・弱点の克服が必要です。その上で合格・不合格の一発勝負。
ただ学校生活は、作戦次第で快適に過ごせる可能性もあるし、最初失敗しても巻き返しが図れます。
最後に中高の学校生活を振り返ってオッサンが大事だと思ったことを箇条書きにして終わります。
- 小学校の勉強からつまづくと、その後もずっとつまづく
- 中学校の勉強はちゃんとやっとこう。わからなければわからないところまで戻ってやり直そう
- 推薦入試が受けられなくても人生なんとかなる。おそれず一般受験しよう
- ワルいやつらとつるむのはやめよう。
- 何の取り柄もない人は何でもいいから運動部に入ろう。
- 入学して最初の1カ月でクラスのポジションはほぼ決まる。友達は選ぼう
- 内申を気にする人は先生と仲良くなっておこう
- 学校を休まない・宿題をやる・テスト勉強するの3つは守ろう
- ギリギリ入れるレベルの高い学校に行くのもいいけど、1個ランクを下げて周りをごぼう抜きにする作戦もアリ
- 部長・委員長・応援団長・生徒会長あたりは小中高で1回経験しとくといい経験になる
- 学費を出してくれてる親には感謝しよう
このブログを読んで下さってる方は学生の方は少ないかもしれませんが、一応書いときました。
なにか1つでも参考になれば幸いです。それでは。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
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