こんにちは。
ここのところ、10連続くらいタイトルを「ADHDと~」にしています。
なんだか、ハリーポッターシリーズみたいです。ハリー・ポッターと賢者の石、みたいな。
ちなみに、私はハリーポッターを観たことがありません。
さて、ADHDと学力についてです。
よく誤解されるのですが、ADHDをはじめとする発達障害は、知的能力の高い・低いとは関係ありません。
発達障害と知的障害は併発することがあるので、両者の違いがわからず一緒だと思っている人に会う事が多いです。
知能指数(IQ)が高くても、低くても発達障害の人はいます。あのイーロン・マスク氏も自身がASD(自閉症スペクトラム障害)であることを公表しています。
発達障害で問題なのは、知能が高いことでも低い事でもなく、能力のバランスがめちゃめちゃなことです。
いわゆる『ふつうの人』の平均IQは90~100と言われています。IQ70以下だと知的障害の診断基準に当てはまります。
ここで言われるIQとは、「全検査IQ」のことを指すことがほとんどです。
全検査IQというのは、さまざまな知能検査をした結果の平均を計算したものです。
定型(非発達障害)の場合、全検査IQが100なら、どの検査項目も大体100±5~10くらいの数値になります。
ですが、発達障害の場合、IQの合計が低くなくても、能力の凹凸が激しいのです。
全検査IQが100だとしても、ある数値は70で、ある数値は130以上あったりします。この差を専門用語でディスクレパンシーと呼びます。
私は知能検査をした結果、このディスクレパンシーが30以上ありました。通知表で言うと国語1で数学5とか、体育1で美術5みたいなイメージです。
得意な能力と苦手な能力に相当開きがあるということです。実際そのせいで毎日苦労しています。
知能検査には大きく4項目あります。それぞれ言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度の4つ。
私は処理速度が低いタイプです。この能力が低いと、仕事をする上でかなり苦労します。
具体的にどう苦労するかと言うと、
- 視覚情報の認識が苦手
- 視覚情報の記憶が苦手
- 同時処理が苦手
- 描写処理が苦手
- 集中力がすぐに切れる
WISC-4検査の結果、処理速度指標(PSI)が低い。そんな子への対応方法とは? – お役立ちコラム (seisekiup.net)より引用
といったことが起こります。
実際に仕事をすると、書類仕事が非常に苦手です。経理・事務なんか最悪ですね。
感覚的な話をすると、細かい文字がたくさん並んでるとそれだけで嫌になりますし、それを作れと言われるとさらに困ります。
一番いやなのは、書類が机の上に何枚も散らばってるような状況ですね。こうなるともう処理できません。
ふつうの人ならまず書類を整理して、大切な物から優先順位をつけて順番に片付けていくと思います。そのこと自体は理解できます。
どうすればいいか頭では理解できるのですが、実行するのが難しいです。情報を書類に落とし込むのも苦手です。
反対に書類の内容を記憶したり、人前でスピーチをしたりすることは苦痛を感じません。
このように発達障害があると、能力のバランスが取れていないことで日々苦労が絶えません。
ただこの脳のつくりは治るものではないので、うまく付き合っていくしかないですね。
発達障害について考える時、以前は苦手な部分、苦労する部分ばかりを考えてしまう事が多かったです。
そのやり方だとどんどん暗い気持ちになるので、今は強みについて考えるようにしています。
たとえば、一度ハマったことには人の数倍のスピードで記憶したり習得することができます。
クリアまでに平均40~50時間かかるゲームでも20時間でクリア。300時間かかると言われる資格試験も3分の1程度の勉強時間で合格できました。
あとは、フットワークは軽い方だと思います。牛タン食べたいと思ったから仙台まで行く、みたいなこともすぐ決断できます。
やりたいことはすぐに叶えないと気が済まないので、その為にどうしたら最短のルートで到達できるか考え、実行できます。
そんな風に強みを分析していくと、ADHDであることも悪い事ばかりじゃないな、と思えます。
落ち込んだまま生きていても面白くないですから、これからも少しでも人生楽しめる方向に自分の考えや能力を活かして進んでいきたいです。
それでは。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
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