ADHDは運動オンチなのか

看護

こんにちは。

みなさんは運動は得意ですか?私は苦手です。

小・中・高校と運動部には入っていたのですが、正直スポーツはやりたくありませんでした。下手くそだったからです。

同級生の中には運動神経バツグンなやつがたくさんいて、自分の専門外のスポーツでも楽々こなしていました。

私は得意なスポーツもなく、運動オンチでした。50m走も小5で11秒、10秒くらいでした。これはめちゃめちゃ遅いです。女子より遅いかも。

男で速いやつは大体6秒、7秒台で走り切ってしまいます。悔しいし、恥ずかしいし、みっともなかったです。

ですが、私は足が遅いから走る練習をしようとか、そういう気にはまったくなりませんでした。そもそも体を動かすことが嫌だったからです。

私が運動部に入ったのは半ば無理やり入れさせられたからで、毎週苦痛でしょうがなかったです。おととい書いた給食の話の次に嫌でした。

今となっては、あの時無理やり運動を始めたおかげでその後苦労せずに済んだので美談になっていますが、よく辞めなかったなあと思います。

地域のサッカークラブチームだったのですが、みんな上手いので私は歳下からもバカにされていました。実際一番下手くそでした。

ただ、練習メニューは全員一緒です。一番上手くて体力もあるやつと同じ練習量をこなすわけですから、めちゃめちゃキツいです。

クラブチームに入った当時、私は小太りでした。ですが、1年後は痩せて見た目だけはスポーツやってそうな体になりました。

サッカーを始める前はクラスの中でも最下層のドベでしたが、クラブに入ってからは同じクラスの中の上くらいの体力が付きました。

足はそれなりに速くなりましたが、センスは0なのでバスケ、野球、ドッジボールはまったくできませんでした。

さらに、私は全く泳げませんでした。25mどころか、10mも怪しいです。カナヅチではありませんが、とにかく泳ぎが苦手だったのです。

サッカーでシゴかれた影響で体力はついたのですが、泳ぎのセンスは0のままです。中学では力任せに泳いで6級(クロール25m)までいけましたが、

平泳ぎができないまま卒業しました。ちなみにあれから数十年たった今も全く泳げません。

そんな私は学校生活を生き抜くために、体育では色々工夫しました。

まず、私が唯一「ふつうの人たち」と張り合えるのは体力・足の速さ・サッカーの技術です。これらを活かして切り抜けるしかありません。

小学5年生の時に50m11秒だった足の遅さは、中学生で7秒~ギリギリ6秒台まで速くなりました。まさに奇跡です。

クラブチームでめちゃめちゃシゴかれた&バカにされた&怒られまくったので、学校の体育はプール以外体力的に大して苦に感じなくなりました。

体力と足の速さは中の上くらい、サッカーの技術は上手いサッカー部員>>ふつうのサッカー部員>スポーツ万能な他の運動部員>私>>素人くらいの順位です。

学校の体育レベルなら、サッカーの場合私もそれなりに活躍出来ました。

ただバスケ、ソフトボール、バレーなどはひどいもので、素人のクラスメイト以下のセンスでした。クラスメイトからクレームの嵐です。

バスケの場合はとにかく足を活かしてパス回しに徹しました攻めるのは上手いやつに任せればいいのです。

ディフェンスは時間を稼げばいいので、ダッシュで相手に駆け寄り1秒でも遅延させることを目的に張り付いていました。

最悪ファールを取られても悪質でなければ退場にはなりません。ボールを取れたらすぐ仲間に回します。

ソフトボールは1番苦手な球技でした。私はとにかく小さい球を使う球技が苦手だったからです。

遠近感もわからないし、野球の球は速い&小さくて取れません。ボール投げも10mくらいしか投げられませんでした(ふつうは20~30m)

ソフトボールは何もかもが嫌だったので、私はバントでどうにかしてバットにボールを当てた後、全力でダッシュする係でした。

攻撃の時はバントと盗塁で貢献できるからいいですが、守備は最悪でした。どこに配備されてもボールは取れないし、投げられないからです。

味方からは大ブーイングでした。ベンチがある時は即ベンチ要員にいれさせてもらいました。

バレーボールはソフトボールほどではないものの、センスがなさすぎてまともにボールを上げられません。サーブも3回に1回しか成功しませんでした。

バレーは私より下手なクラスメイトがいたので、下手くそな割には怒られずに済んだ記憶があります。

春~秋まではこんな感じで、サッカー、ソフトボール、バレー、プールなどをして過ごしました。ああ、あと武道もありました

武道は柔道・剣道をやらされました。これもかなり嫌でしたね。柔道はなんとか誤魔化しきれましたが、剣道はめちゃめちゃ怒られました

剣道は竹刀を持った手と足の動きが連動していないと相手を倒せません。ですが、私は手足の動きが最後までバラバラだったのです。

怖い武道の先生に怒鳴られましたが、何度やっても手足の動きが揃わなかったのです。今思えばADHD特有の不器用さのせいだったのかもしません。

柔道はなぜ誤魔化しきれたかというと、ほとんど受け身の練習で終わった事・友達との取っ組み合いで自己流小外刈りを覚えていたので、それで乗り切りました。

小外刈りというのは、要するに相手の足に自分の足を引っかけて転ばせる技です。これは小学生の頃から友達にふざけてやってたので出来たのです。

まあ、正しい小外刈りとは違っていたんでしょうが、体育の授業レベルではそこまで見てません。転ばせたら勝ちです。

そして、冬になるといよいよ持久走が始まります。ふつうの人たちはみんなこの持久走が大嫌いなようです。

ですが、私は違いました。持久走は走るだけなので、体力勝負です。ですから、私が唯一輝ける種目でした。

みんな寒い中でひたすら校庭を走らされるので、そもそもモチベーションがめちゃくちゃ低いです。つまり、勝つならここしかありません。

私は1人だけやる気を出して、クラスメイトをごぼう抜きにします。サッカークラブと部活で死ぬほどシゴかれた成果がついに活きる時が来ました。

なぜ持久走が得意なのか。実はクラブチームでも中学の部活でも、下手なやつ=体力がないとみなされて、余計に走り込み・筋トレなどの基礎練習をさせられます

私はクラブでも部活でも1番下手くそでしたから、誰よりも基礎練をやらされていたのです。その結果、センスゼロの体力おばけが完成したのです。

結局いくら基礎練や居残り練習をさせられてもスポーツは上手くなりませんでしたが、体力だけは上位の運動部員並みになりました。

その力を活かして、持久走では全力で走りました。私は毎日この持久走の何倍も走らされていますから、体育の授業レベルなら楽勝です。

中学・高校ともに冬は持久走だったので、中学の体育は3,高校はなぜか5をもらうことができました。ラッキー。

何の経験が人生役に立つかは分かりませんが、何をやるにしても体力を付けておくと便利だと気づいたのはこの時かもしれません。

結局高校も運動部に入りました。高卒後は運動をする習慣がなくなってしまいました。

体力はガタ落ちしましたが、今でもランニングするとその辺の素人よりは速く走れます。走るコツを体が覚えているようです。

さて、私からは何でもいいので1種類運動をしてみること、体力を付けることをおすすめしておきます。

大人の場合はスポーツまでやらなくてもいいと思いますが、筋トレやらランニング、ジョギング位でも体力はかなりつきます。

体力があると疲れにくくなります。その分他にやりたかったことをやる余裕ができますので、おすすめです。

それでは。

ここまで読んで下さりありがとうございました。

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