【ADHD】コンサータを飲むとどうなるのか?レポ【治療薬】

看護

おはようございます。

ストラテラ→インチュニブと続いてADHD治療薬を実際に飲み続けて効果があったのか?

自分の体で試してみたレポを載せてきました。

今日はADHD治療薬の終着点、コンサータを飲んだレポートをご紹介します。

コンサータってどういう薬?

コンサータは、メチルフェニデートと呼ばれる中枢神経刺激薬です。

昔はリタリンと呼ばれる名前の同じ成分が入った薬があったのですが、規制がゆるゆるだったので

悪用、乱用されて逮捕される人が後を絶たず、お蔵入りになった歴史があります。

過眠症に苦しむ人を「薬規制」がなお悩ませる訳 | 健康 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

メチルフェニデート:リタリン,コンサータ (interq.or.jp)

うつ病の適応が削除され、現在はナルコレプシー(特発性過眠症)のみの適応、かつ処方するには許可を取った医師だけが

出せるという厳しい規制が入っています。

医療用医薬品 : コンサータ (コンサータ錠18mg 他) (kegg.jp)

それだけ厳格な管理がされている薬だけあり、効果も即効性があり、かつ強力と言われています。

ADHDの中核症状と言われる不注意・多動・衝動性すべてに効果があり、かつ飲んだその日から効果を実感できるほど

コンサータは処方制限がめちゃくちゃ厳しい

実はコンサータも医師、患者共に登録制となっています。

コンサータを出せる先生のいる医療機関を受診→検査を受けてADHDの治療が必要と判断される→必要書類を医師・患者共に記入→医療機関から登録機関に申請

→登録機関IDカード発行→IDカードが患者の手元に来てからようやく処方可能

という厳しい制限があるのです。

ADHD(コンサータ処方)について | さぎぬまメンタルクリニック 東急田園都市線 鷺沼駅の心療内科・精神科 (saginumamental.com)

こちらに詳しく丁寧に書いてあるので引用させていただきました。

身分証明書

・同意書

・患者さんからの症状の聞き取り内容

他にも医師からの十分な説明があり、患者がこれに同意

上記をクリアしてかつ医療機関から「ADHD適正流通管理システム」に登録が必要になるのです。

ぶっちゃけこれがコンサータを使うための最大の障害です。

私は現在IDカードを持っており、コンサータを定期処方してもらっています。

しかし、コンサータ処方に至るまで約1年かかりました。

これからその流れを説明していきます。

私がコンサータ処方に至るまで

①最初にかかったクリニックはそもそもコンサータを出せる先生がいなかった

コンサータは精神科医、かつコンサータ登録医師でないと処方できません

私が最初に通っていた医療機関は主治医が精神科医ではあったのですが、登録医ではなかったのです。

親切で丁寧な対応をしてくださるおじいちゃん先生でした。

そこで半年近くストラテラを飲んでいたのですが、イマイチ効果が実感できなかったのです。

全く効いてないかと言われるとそうでもなかったのかもしれませんが、日常生活に支障が出る状態が続いたので

このままじゃまずいな…と思い転医することにしました。

②コンサータを処方できる先生は、思った以上に少ない

さて、ここで大きな問題が立ちはだかります。

私は生活圏が東京近辺なので、精神科クリニック1k以内に4つも5つもあるような地域に住んでいます

しかし、コンサータを処方できる先生がいるクリニックはほぼ0でした。

一応自宅の近所にも1か所だけコンサータ登録医がいるクリニックがあったのですが、

電話したら3カ月以上初診待ちと言われました。

日常生活に支障が出ているADHD患者が3カ月治療なしでほっとかれたら大変なことになります。

他にも通院できる範囲でコンサータ処方できる先生がいるクリニックを5件ほど当たりましたが、全て予約不可か

数カ月待ちという結果でした。

この時点で『すんなり転院してコンサータをもらうのは無理だ』という結論に至った私は、作戦を変えることにしました。

今のクリニックでストラテラを飲みつつ、コンサータを処方できる医療機関を探す

ことにしたのです。

一度は終診という形でおじいちゃん先生のクリニックは卒業したんですが、頼み込んでまた通わせてもらうことにしました。

事情を説明したらすぐに受け入れてくださり大変ありがたかったです。

コンサータを処方できる医療機関は初診数カ月待ちは当たり前

という現実を知った私は、数か月待ちでもいいのでとにかくコンサータを出してくれそうな所を探すことにしました。

20件くらい電話して、ようやく紹介状あり・2カ月待ちという条件で初診予約をゲットしたのです。

私の場合前医(おじいちゃん先生)の通院歴がきちんとしていた(1年近く欠かさず定期通院してた)ので、

初診で紹介状を見せてからはすんなりコンサータを出してもらえました。

コンサータの登録には検査~登録~IDカード発行まで1カ月弱かかるので、その間はインチュニブを飲んでいました。

インチュニブは処方制限も無いし、よく効くいい薬でした。

欠点はめちゃくちゃ眠くなることだけ。仕事中、特に忙しい日に耐え難い眠気が襲ってくるのはキツかったです。

これからコンサータを飲んでみたいという方には注意してほしいのですが、

①そもそもコンサータを出せる医療機関(医師は少ない

②コンサータを出せる医療機関(医師)は予約がいっぱいなことが多い

③コンサータOKの医療機関を探す→初診予約取る→コンサータ登録、処方まで半年はかかる計算で見積もりした方がいい

この3つは覚悟しておいたほうがいいです。

医療機関が固まっている東京、それも都心部でこんなに手間がかかるとは正直思ってませんでした。

④実際飲んでみて効果はあったのか?

皆さんが気になるのはここだと思います。

結論から言うと、飲んだ初日から効果を実感することが出来ました。

ただ、ネットで散々調べた口コミにかかれた効果とは少し違いましたね。

ネットでコンサータ飲んでる人の経験談でよく書かれてるのは

ミスが減った・集中力が増した・気が散らなくなった。この辺ですね。

私が飲んだ感想は

目標がなくてもやる気が出る・気分のムラが少なくなった・集中できる時間が伸びた

といったところ。

正直思っていた効果とは違っていたんですが、間違いなく生活にとってプラスの効果は出た。そんな感じです。

私は不注意優勢型というADHDなので、とにかく忘れ物や仕事のケアレスミスを減らしたかったんですね。

しかし、コンサータを飲んでも直接忘れ物が減ったり、書類の見落としや書き損じが無くなりはしませんでした。

代わりに朝からめちゃくちゃやる気が出ます(笑)

朝起きるのは自分の力で頑張らないといけませんが、起きて薬を飲んでからは30分くらいで元気になります。

後はやる気に任せて片付けや掃除、朝の準備、そして今みたいにブログを書いているわけです。

ADHDは気が散る&集中力が短いのですぐに飽きたり別の事をしがちですが、コンサータ飲んでからは

1つのタスクを終わるまで別のことをせずに集中できるようになりました。

コンサータの作動時間は12時間と言われていますが、実際は6~8時間もすると

露骨に薬の効果が切れてきたのを実感するようになります。

朝7時に薬を飲むと、17~18時にはいつものトロい自分に戻ってしまいます。

半日元気(活動的)になる反動なのか、夕方薬が切れるころにはかなりの疲労感と体が重い・けだるい感じが襲ってきます

インチュニブと違って眠気が出ることはないので、そこは助かりました。むしろ眠れなくなるので昼寝は出来なくなります

昼過ぎに飲むと夜眠れなくなるので、内服後6~8時間の間に最も必要な活動がある時間を逆算して飲みましょう。

コンサータは強力で即効性のある薬故に、飲み続けていると段々効かなくなってくるとネットではよく書かれています。

今日の時点で飲み始めてから半年くらいですが、今の所薬が効かなくなるという感覚はありません

転院先の先生に注意されたのですが、毎日飲んでいると脳が疲れる&薬が効かなくなるので休薬日を設けるとよいとのことでした。

なので、私は仕事が忙しくないことが分かっている日と休みの日は飲まないルールを課しています。

休日も飲まないと家事・勉強などが進まない方は飲んだ方がいいかもしれません。

結論:コンサータは噂通りの最強ADHD治療薬しかし魔法の薬ではない。

やっぱり規制が厳しいだけあって効くんだな、というのが正直な感想です。

しかし、コンサータは魔法の薬ではありませんでした。

【薬剤師向け】ADHD治療薬「コンサータ錠」とは?効果や副作用、薬価などを解説|薬剤師求人・転職・派遣ならファルマスタッフ (38-8931.com)

不注意・多動・衝動性という3つの中核症状に効くとはいっても、

飲んだことで能力が上がる訳ではないのです。

コンサータを飲んでも急に人生が好転するとか、

今まで自分になかった才能が開花するということはありません(少なくとも私は)

急に勉強が出来るようになるとか、営業成績が伸びるみたいなのは一切ないですよ。期待しすぎです。

【俺が弱くなった所で、別にオマエが強くなった訳じゃねえだろォがよォ!あァ!?】(アクセラ●ータさん)

という、まさにこの状態。

直接ミスが減る・忘れ物がなくなる・多動・衝動性が減るというよりは

やる気が出る・集中力が増す・周りの音や出来事でいちいち気を取られにくくなる

結果的にミスが減る・見落としが少なくなる・座って目の前のタスクをこなせる・思い付きで行動しなくなる

こんなとこです。

登山のトレッキングポール・自転車の補助輪みたいなイメージです。

薬は必ずメリットもあればデメリットもありますから、上手に付き合うのが大切だと思います。

何度も言いますがコンサータは処方してもらうまでが一番大変です。

今ADHDの症状で困っていてコンサータを飲んでみたいという方は、根気よく医療機関に電話しまくってください。

さて、3日連続でストラテラ→インチュニブ→コンサータとADHD治療薬レポ書いてみました。

また何か需要があれば続きを書きたいと思います。

ここまで読んで下さりありがとうございました。

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