自分が発達障害かどうかの見分け方

看護

おはようございます。

3日連続でADHD治療薬ネタを投稿してきました。

私はストラテラ→インチュニブ→コンサータという経緯で内服しているので、その順番で書いています。

アクセス数で行くとコンサータ≧ストラテラ>>インチュニブと言った感じ。

インチュニブは比較的新しい薬なので認知度が低いんでしょうか。

ストラテラ全然効かなかった勢としてはインチュニブおすすめですけどね。

医師の登録制限もないし、眠くなるのと薬価が高いことに目をつぶればすぐに効果が実感できました。

あくまで私の場合です。インチュニブがダメでストラテラが効いた!という方もいらっしゃると思います。

発達障害とは?分類や原因や相談先、発達障害の診断について。図解つきで分かりやすく説明!【専門家監修】【LITALICO発達ナビ】 (h-navi.jp)

『普通の人』と『発達障害』の境目はどこにあるか

さて、発達障害という言葉が世間で広く認識されるようになってきましたね。

障害と名の付く通り、発達障害はある時急に発病して知能が低下するとか、

今まで出来ていたことが上手く出来なくなる訳ではありません。病気やケガとはちょっと違うのです。

生まれ持った特性と言いますか、脳機能の発達に特徴があり、行動や精神面で社会でつまづきやすい

特性を持った人というイメージです。

発達障害って、なんだろう? | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)

発達障害とは | 国立障害者リハビリテーションセンター (rehab.go.jp)

主な種類としては、

・自閉症スペクトラム(昔でいう自閉症、ASD、アスペルガー症候群)

・注意欠陥多動性障害(ADHD)

・学習障害(LD)

の3つがあります。

ただこれらもはっきりと症状で区別されているわけではなく、1つだけ当てはまる人もいれば複数の障害がある方もいます。

私はADHDの不注意型に分類されるのですが多動性・衝動性もやや高めです。

自分が発達障害かどうかを知る方法は、自分で自覚して検査受ける、人に指摘されて発覚するかのどちらかです。

ただ当事者は生まれた時から発達障害特性を持ってるので、その状態が当たり前なわけです。

何のきっかけもなく『俺は発達だ!』とはなりません。

大抵は日常生活を送るうえで支障があって、そのことが原因で発覚します。

いわゆる普通の人』と発達障害の境目いうのは、

『日常生活に支障があるかどうか』です

発達障害の場合、先天性の遺伝子疾患のように、特徴的な身体所見があるわけではありません。

言語・社会性・学習障害があっても、知的な遅れは一切ない方も多いです。

最近の有名人で言うと、トム・クルーズも学習障害(ディスクレシア、識字障害のこと。文字が上手く読めません)です

ディスレクシアの著名人 – ディスレクシアまとめ (yasutakeyohei.com)

生まれてから今までの間に、日常生活に支障が出るレベルの生きづらさを感じた時に、『もしかしたら・・・』と感じるのです。

発達障害という言葉を知ったのは24歳くらいで、自分がそうかも?と思ったのは更に数年後、診断が下りたのはもっと先です。

もし全く生活に支障なく暮らしていたら、『おっちょこちょいな人』として一生を終えていたでしょう。

自分が発達障害なのでは?と気づいたきっかけ

私は自分の経験談でしか語れませんが、

ADHD不注意型の場合、とにかく書類の抜けや間違い、忘れ物が異常に多いです。

思えば小学生のころから道具箱の中身はいつの間にかなくなり、教科書もしょっちゅう家に忘れていました。

宿題もやるのを忘れたならまだいい方で、宿題の紙そのものを失くしたりしていました。

振り返ると『ちょっと変わった子』ではありましたが、クラスに知的障害の同級生や授業中歩き回る・

騒ぐ等の同級生が沢山いたので問題に上がることはありませんでした。

学生の時は意外と何とかなる

学校というのはお金を払って勉強させてもらう所なので、生徒は『お客さん』に近い存在です。

基本的にはこちらが何もしなくても誰かが助けてくれます。

小学生であれば親や教師が忘れ物を管理してくれたり、友達がいれば貸してもらえるでしょう。

夏休みの宿題を忘れた・失くしたら怒られるでしょうが、それで退学や留年になることはありません。

社会人になると一気に人生ハードモードに

しかし、アルバイトや正社員など、責任を伴って労働義務と賃金が発生する立場になると環境がガラっと変わります。

遅刻すれば信用は一瞬で無くなりますし、仕事のミスは笑って見過ごしてもらえません。

最初の内は慣れてないからという理由で丁寧にフォローしてくれたり、謝れば許してもらえるかもしれません。

しかし、発達障害は治ることがないので、その時は注意されて反省したとしても、近い内に必ずまたやらかします。

そうなると、『あいつはダメな奴だ』『反省していない』『使えない』と言ったレッテル貼られることになり、

職場やバイト先に居づらい状況になるのです。

上手く溶け込めた職場やバイト先では失敗しながらも周りがフォローしてくれたお陰で何とかやってこれましたが、

協力者がいない、または少ないとかなり厳しかったです。そういう所は大抵すぐに辞めてしまいました。

アルバイトなら大した仕事量&内容ではないのでやり過ごせることも多いです。

しかし正社員はどこに入っても必ず1度は大きく躓きますね。

社会に出てボコボコにされ事で受診を決意する

そんな経験が30年近く続き、ようやく『自分はADHDなのでは?』と思い受診→診断に至ったのです。

今思えばもっと早く自分で自分の事を調べて受診→治療につなげるべきでしたね。

発達障害だと診断されたら恥ずかしい、知られたら社会で受け入れてもらえなくなる』

とも思っていました。

LGBTや発達障害・人種差別など、2020年を過ぎてからマイノリティが声を上げやすい社会になったのも

いいきっかけだったのかもしれません。

とにかく『もしかしたら?』と思った時点で早めに精神科受診、検査を受けることをおすすめします。

発達障害だと思っていたらうつ病でしたなんてこともあります。

発達障害は一筋縄ではいかない

発達障害は気づくのが遅れれば遅れるほどしんどいです。

本人は生まれた時から発達特性を持ってる訳ですから、その状態が当たり前なわけです。

例えば、生まれつき音の聞こえない人にいきなり音楽を教えても上手くいきませんよね。

まずは世の中の多数派の人たちは音が聞こえる人で、自分は音が聞こえない人だという事を教える。

その上で音が聞こえなくても上手くやっていく方法を一緒に考えた方がいいでしょう。

発達障害の場合、視力や聴力が悪いわけではありません

見た目の特徴もないのでどこかで致命的なつまづきがないと自分の不得意なことに気づかないのです。

何とか学生時代をやりすごして社会人になって気づくよりも、子供のうちに自分の特性が分かって

その人に合わせた学習や生き方を探す方がいい気がします。

社会人1年目で大きく躓いて短期離職→二次障害でうつ病になる人とか沢山いますよ。

トム・クルーズも7歳で識字障害(ディスクレシア)が分かり、周りの協力で字を読まなくても

生きていけるように『勉強の技術』を習得したそうです。

エンタメ業界で才能を発揮!ディスレクシアを告白したセレブ10人 (cosmopolitan.com)

ADHDの場合、不注意・多動・衝動性の3つが中核症状と言われています。

【多動・衝動の症例を用いて解説】大人の発達障害(ADHD)とは?|心療内科|精神科,メンタルクリニック (hidamarikokoro.jp)

多動だと常にソワソワ、椅子にじっと座ってられないといった症状。

衝動性は、『やりたいことが我慢できない』優先順位が付けられない

不注意は忘れ物が多い。ケアレスミス・抜けが多い。

どれも社会人として生きていくには致命的な要素を持っています。

多動で現場系の1日中体を動かす仕事であったり、自営業でやりたい事を先にやっても問題ない等

自分の特性と仕事内容が合っていれば不自由が少なく生きていけるかもしれません。

しかし、現実はそう上手くいかない事が多いです。

現場系の仕事でもデスクに座ってPCで日報を入力したり、やりたい事よりやらなければならないことを

優先しなければならない状況は多いでしょう。

発達障害は大きく分けるだけでもADHD/ASD/LDの3種類あります。

しかし、綺麗に症状が分かれているわけではありません。

ADHDとASD両方の特性のある方もいれば、ADHDでも不注意だけの方、多動・衝動性・不注意全ての特性

困っている方もいます。

人によって困りごとが違うので、Aさんで上手くいった方法でもBさんでは上手くいかないという事が多々あります。

私も散々ADHDや発達障害当事者の方の漫画、コラム、特集記事など読みましたが

対策は100人いれば100通りという感じで、これが正解、というものはありませんでした。

結論:自分なりに上手く生きていける方法を探そう

これは発達障害に関わらずかもしれませんが、私なりの結論です。

早めに自分の得意・不得意を知って上手く生きていく方法を探すしかないのです。

今は定期通院しながら薬を飲みつつ、理解ある職場に出会えたのもあり、仕事は何とか続けられています。

プライベートでも苦手な事はたくさんありますが、奥さんと2人で毎日楽しく暮らすことが出来ています。

ここまで生活を安定させるまで随分時間はかかりましたが…5年くらいでしょうか。

私なりに見つけた上手くやっていく方法まで書こうと思いましたが、記事が大分長くなったので

いったん切ります。また次回。

ここまで読んで下さりありがとうございました。

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